群馬県南部（中毛地域）で、利根川を隔てて埼玉県と接する伊勢崎（いせさき）市は、1040年（昭和15年）に佐波（さわ）郡伊勢崎町及び2村合併で発足した旧市が、昭和中期～後期・平成初期～中期計8回の近隣町村等間での編入・転出・境界変更を経て2005年（平成17年）に同郡2町1村と合併して現市となりました。1561年（永禄4年）に武将・由良成繁が赤石城を攻め落とし、赤石郷（利根川中流部北岸の中世地名）一部を伊勢神宮に寄進して伊勢宮を守護神として奉り、以来称された“伊勢の前（いせのさき）”から“伊勢の崎”／“伊勢崎”となったとされます。江戸時代は前橋藩領を経てその支藩的存在の伊勢崎藩領でした。古くから養蚕・織物業が盛んで、現在は北関東有数の工業都市（毛織物・合成繊維・自動車・電機・機械等）であり、サンデン（電機製造）・まるか食品（ペヤングソース焼きそば等）・ワークマン（作業服）等の本社が立地し、伊勢崎駅は東武鉄道伊勢崎線の起終点・ＪＲ両毛線の中間駅です。伊勢崎銘仙・手織り製品・瓢箪置物・白炭・竹炭・穀類・野菜（白菜・ほうれん草・トマト等）・熊笹茶・くま笹焼酎・銘菓（赤石最中・古文書最中・蜜月の宿等）・焼きまんじゅう・おっきりこみ・煮ぼうとう・いせざきもんじゃ等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・焼きまんじゅう店（複数）・茶舗・酒販店などが残っています。