秋田県南部の湯沢市は、県(旧・羽後国)の南出入口として発展し、1954年(昭和29年)に湯沢町と1町4村とが合併して発足した旧・湯沢市が2005年(平成17年)に2町1村と合併して現市となりました。地名由来には戦いの落武者達がぬるま湯で身体を癒した地を“湯ノ原”と称し、湯の出る原から湯の流れる沢“湯沢”となったとの説や“湯ノ原”と“松沢”との合成地名説等の複数説があります。稲庭うどん・清酒(美酒爛漫・両関等)・味噌・醤油・漬物(いぶりがっこ等)・果物(さくらんぼ・林檎・葡萄等)・栗駒高原牛乳や乳製品・三梨牛等の特産物があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・醸造会社・食品店などが残っています。
1863年創業、湯沢を代表する料亭 料亭石川
湯沢駅から徒歩6分ほどの場所にある 料亭石川。1863年(文久3年)に創業された料亭となります。秋田、そして湯沢で獲れた食材を使ったお料理をご提供頂けます。今回はランチタイムにお伺い致しましたが、とても運良く当日予約で入ることができました(料亭なので、基本は前日までの予約が基本です)。料亭石川さんは、百年料亭ネットワーク加盟の1社となります。
こちらが、石川さんの外観。このどっしり感が良いですね。
門を入るとこんな感じで歴史ある見た目でした。
こちら、通して頂いたお部屋です。こんな素敵なお部屋を一人で…、ほんとありがとうございます。
椅子から見える風景。麦茶とお庭が見える風景。完璧な夏休みに見える…!
お庭だけのショットはこんな感じです。いやぁ、いいなぁ。
まずは、じゅんさい&蒸しウニと、カサゴの焼き物です。
あんまり見たことないサイズのじゅんさい。じゅんさいは夏の涼しさを感じさせてくれますよね。
こちらがカサゴ。「半身は煮付けにするから楽しみにしてて!」とご主人にご説明されました。
で、出てきたのが、カサゴの煮付け。やや甘めな仕立てが最高です…!
そして椀もの。珍しい四角いお椀です。
ねじった海老と、じゅんさんのお椀です。この海老のぷりぷり感が最高でした…!
そして、貝づくしのセットが。左上から外海のサザエ(だからツノついてる)、ダンベイキサゴ(ナガラミ)、 左下がバイガイ、イガイ、となります。
イガイという貝食べるの初めてだったのですが、ムール貝の仲間だとのこと。ぷりぷりしてて美味しかった。
こちらがサザエ。「外海で獲れるサザエは、波に耐えるためにツノができるんです」とのこと。コリコリ感が強くて良い。
バイ貝です。塩味がちょうど良い。
ダンベイキサゴとか黒バイ貝と呼ばれる貝。静岡や千葉でナガラミと呼ばれている貝ですね。久々の再会だ。
和風ローストビーフと山菜。山菜名を失念しましたが、柔らかくトロトロになるまで煮込んであって美味しかった!
「ちょっと珍しいものを」とお出し頂いた天ぷら&フライです。これ、秋田ならではな味でした。
まずはこちら。何か分かりますかね?秋田といえばのいぶりがっこの天ぷらです。ちょっと塩気のあるお芋の天ぷらみたいな感じでした。
こちらは筋子の天ぷらです。え、筋子って天ぷらに出来るの?
こんな感じで筋子が天ぷらになっているんです。こちらもちょいしょっぱめですが、美味しかった!
ラストがフライ。これ、穴子をフライにしているんです。これハンバーガーにしたら、世界一美味しいフィッシュバーガーできるんじゃないか、と思った。
こちらワラビです。甘めの汁と一緒にトロトロになるまで煮込んで、ワサビをつけると本当に美味しかった…!
締めは稲庭うどんでした。稲庭も湯沢市ですしね。
稲庭うどんをアップで。納品されたうどんをさらに半年以上寝かせた、といううどんは、旨味が詰まっていて本当に美味しかったです!
上述した通りですが、ダメ元で当日いけるかお電話し、「30分後なら大丈夫ですよ」とお通し頂けました。値段に合わせてコースが作れる、とのことでしたので、今回は5000円でオーダーしました。その土地のものが、最高な形で提供される料亭って、やっぱり最高だなぁと改めて思いました。また行きたいなぁ。
———-料亭石川 基本情報———-
〇創業年 1863年創業 / 文久3年創業
〇営業時間
・11:00-23:00
※不定休 (予約制)
〇住所
秋田県湯沢市表町4丁目1-7
(公式サイト)⇒ 創業文久3年 湯沢市の料亭石川