大黒家天麩羅のツユ黒め天丼 / 東京 浅草 1887年創業 (明治20年)

高級店から大衆店、甘味・軽食・ディナーまで何でも老舗で揃えられる街、浅草。浅草に多くある老舗天ぷら屋さんに伺いました。

1887年創業、蕎麦屋から天ぷら屋へと転業した 大黒家天麩羅

銀座線浅草駅から徒歩10分弱、つくばエキスプレス 浅草駅ある 大黒家天麩羅。1887年(明治20年)に浅草 伝法院通りにて、蕎麦屋 「大黒屋」として創業されました。蕎麦屋として20年近く営業された中で、天ぷらそばが沢山出た日が儲かっていることに気が付き、1910年頃(明治末期)に天ぷら屋 「大黒家」に転業されました。

こちらが本店の外観。お昼時はいつも行列が出来るお店です。 玄関を寄り目で。お正月明けに伺ったので、お正月飾りがありました。本店に近い別館の案内もされています。
店舗に入りました。メニュー表は献立と書かれています。昔ながらですね。
メニューはこんな感じ。天丼が中心です。一品系はお魚系が中心ですね。 大黒家さんといえば海老天丼、ですので、海老天丼オーダーしました。1950円と良いお値段。あふれ出る海老がインパクトありますね。 こんな感じです。コッテリ系のやや黒めの濃いタレがたっぷりと、掛かっています。海老は4本入りで物凄いインパクト!

大黒家さんの天ぷらは、ごま油だけをつかって揚げた、昔ながらの江戸前の天丼といった感じ。濃い目のタレも昔ながらのコッテリ感があって、かなりガツンと来る天丼です。お腹が減っている時にピッタリですね。
常に行列が出来る大黒家さんですが、昔ながらの天丼が楽しめる老舗ならではのお店。昔ながらのがっつり系天丼を食べたい時に、是非訪問してみてください。

——-大黒家天麩羅 基本情報———-
〇創業年 1887年創業 / 明治20年創業
〇営業時間
[月〜金・日] 11:10〜20:30
[土・祝] 11:10〜21:00
※定休日なし
〇住所
東京都台東区浅草1-38-10
(公式サイト)⇒ 東京・浅草 大黒家天麩羅

5件のコメント

  1. ・この天丼には毀誉褒貶ありますが、所詮上品ではない下衆な食い物ですから、要は好みの問題でしょうね。寧ろ、最近は、丼つゆが掛かれば湿り気が出るのが当たり前な天丼にサクサク感を求める愚かな風潮があって、天麩羅を丼つゆに潜らせる伝統手法が廃れかけており丼つゆ振りかけ式が全盛ですが、私はこの点の方が伝統食の継承の上では問題かと愚考致します。神保町の老舗天麩羅屋も現3代目が継いだ当初は潜らせていましたが、廉価だからか若い客が多くなってからはサクサク感忖度で振りかけ式に変えてしまいましたし。
    ・浅草の天麩羅屋も既に「天健」が閉店してしまい、味や接客等は別にしてそれなりの老舗となると、明治初年創業の「中清」か明治後期創業の「天藤」くらいでしょうかねえ。尤も超老舗志向ではない呑兵衛の私としては、そこそこ昔から在って品書豊富で廉価だった田原町の「たけなわ」が2年半位前に閉店してしまったのが寂しいです。噺家の打ち上げなどでも賑わっていたのに残念です。
    ・最近は、閉店話となると浅草続きですが、今月のアンヂェラスに続いて、飲食店ではありませんが、江戸期創業の銭湯である黒湯の蛇骨湯が今年5月末で廃業の由とて落胆しています。永らく休業して10年前に改装再開したばかりなのに。でも、私は旧湯殿の特に古びた露天風呂が怪しげで好きでしたが。怪しげと云えば、昭和半ばの開業でしたが花やしき近くの蔦が絡まる廃墟のような様相の、一応銭湯だった浅草観音温泉がボイラー故障で3年前に廃業してしまいましたが(老朽体育館のような大宴会場での某文士の出版記念会や某著名酒場の顧客懇親会等の藝人楽団仕込み大宴会が懐かしいです)、映画芝居興行が大全盛で江戸川乱歩描いた夢幻怪奇猥雑な様相だった浅草の面影はどんどん薄れて行きます。

    1. ・大黒家さんの天丼は、好き嫌い別れるだろうなぁ、と思います。が、仰る通り、好みの問題でしょうね。
      個人的には慣れの問題で、サクサク派のほうが違和感なく食べられはしますが、どちらも大好きですw。

      ・「中清」、「天藤」はどちらも行こうリストに入れているものの、まだ伺えていないです。
      どちらも楽しみにしている店舗なのですが、中々タイミングが合わずで…。
      とはいえ夏までにはきっと伺うと思います(浅草強化月間が続いてまして)。

      ・浅草は、私が行くようになった5年前ぐらいからは、急速にインバウンド化が進んでいて、
      行くたびに外国人比率が高まっているなぁ、と感じます。
      外国人客が多いこと自体はポジティブなのですが、それによって古いものが残る形になると良いんですけどね。
      (あまりそういう方向に向かっていない気がするのが残念ですが)

      ・ご紹介頂いた文芸春秋文庫の東京B級グルメが届きました。
      私が老舗と扱っているお店の多くが、このころだと老舗に対抗するB級グルメ、みたいな位置づけのケースが多くて、時の流れを感じます。
      既に無くなってしまったお店も多いようですが、大正以前のお店があれば行ってみたいと思います。

      1. ・時の流れもありますし、前述のようにB級の意味合いが変化している事もありますが、何よりも、貴ブログが、商品・献立が何であるかに拘わらず、飽くまでも当該の店や会社が創業百年以上か否かで取り上げているのに対して、「東京B級グルメ」は老舗とか新興とかに拘わらず、5大丼とか3大ライスとかの献立に着目して掲載している、と云うスタンス或はアプローチ或はベクトル等の相違もあるのでしょうね。

        1. ですねぇ。そういう括りがあるのはやっぱり面白いよなぁ、と思ってB級グルメ本を読んでいました。
          まだ当面は時代括りだけで更新はしていきますが、数年後にはもう少し切り口を増やしたいなぁ、とは思っています。
          (10年計画のまだ1年目なので、まずは量です!)

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