小原久吉商店の2度仕込み湯浅醤油 / 和歌山 和歌山 有田郡湯浅町 1800年代中頃創業 (江戸後期)

和歌山県有田郡は、古代からの安諦(あで)郡が平城天皇の諱(いみな、死後の尊称)・安殿(あて)に似て畏れ多いとして改称した在田郡の表記が江戸時代まで使われていました。湯浅町は天然の良港・湯浅広港が古来より産物の柑橘類等の物流の中心地で、熊野街道の宿駅としても栄えました。紀州蜜柑・塩鮭で富を築いたとされる江戸時代元禄期の豪商・紀伊国屋文左衛門の出身地です。田村蜜柑(有田蜜柑)・三宝柑等の柑橘類栽培やシラス・白魚等の漁業が盛んで、江戸時代より紀州藩の保護を受けて醸造業が発達し、濃口醤油・たまり醤油・金山寺味噌等で知られ“醤油発祥地の一つ”とされています。この町にも老舗の醤油製造・海産物販売を始め飲食店・和菓子店・食品店などが多数残っています。

1800年代中頃創業、山治(やまじ)の屋号で知られる 小原久吉商店 (おはらひさきちしょうてん)

湯浅駅から6分ほどの場所、和歌山駅から車で40分前後の場所にある 小原久吉商店。1800年代中頃、弘化年間(1844-1847)から嘉永年間(1848-1853年)頃に、山家屋治兵衛氏によって創業された、味噌・醤油蔵です。2代目の小原久吉氏の時代に小原久吉商店と名を変え現在に続きますが、創業時から山家屋治兵衛氏の名をとって、山治(やまじ)を屋号とされています。

という小原久吉商店さんから、湯浅醤油という再仕込み醤油をお取り寄せしました。

見づらいと思うのでラベルをアップで。傘の下に治と書いてあるマークが、屋号の山治になります。

こちらボトル裏側。醤油の説明が書かれています。読みづらいので下にアップ写真載せています。 こちらアップ写真。生揚醤油にもう1度麹を合わせて熟成させた二度仕込み醤油となります。 お皿に出した図。たまりをさらに濃縮した濃い味。美味しいなぁ。

再仕込醤油は、元々山口県柳井市発祥の製造方法と言われ、手間も原料もざっくり2倍かかるという、とても手間のかかったお醤油です。再仕込醤油はどれも濃厚な旨味と濃さが特徴ですが、元々濃いめの湯浅のお醤油で作った小原久吉商店は、ものすっごい濃厚で脂多めのお刺身でもどっしり受け止められるような強さがありました。醤油の世界も深いなぁ。

↓楽天でもお取り寄せ出来ますよ。

——–小原久吉商店 基本情報———-
〇創業年 1800年代中頃創業 (江戸後期)
〇営業時間
・本店のため割愛
〇住所
和歌山県有田郡湯浅町湯浅927
(公式ページ)⇒湯浅醤油製造元 小原久吉商店

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