喜風堂の筍最中、可愛いよ / 東京 中目黒 1921年創業 (大正10年)

オシャレな街代表の一つ、中目黒。デートスポットとしても、住みたい街としても人気の中目黒は、昔竹林があり「たけのこの町」と呼ばれていたそう。今回はそんな「たけのこの町」の風景を銘菓にしたお店にお伺いしました。

1921年創業、たけのこの町の記憶をお菓子にした 喜風堂

中目黒駅を出て徒歩1分、駅直ぐそばにある和菓子屋 喜風堂。1921年(大正10年)の創業時から中目黒に店舗を構えていらっしゃるそうです。

こちらが店舗外観。かなりモダンな感じ。ウェブサイトには、過去の歴史ある店舗の様子も掲載されています。店内には名物のどら焼き、筍最中をはじめ、沢山のお菓子が陳列されていました。今回のお目当ては、筍最中です。購入した筍最中がこちら。しおりと一緒に包んで頂いていました。しおり表面。淡いデザインで奇麗ですね。

中面はこちら。筍最中を作られた経緯が載っています。もともと竹林に囲まれていた中目黒は、たけのこの町と呼ばれていたそうで、そこからこの最中が生まれたのだとか。サイトによって経緯が異なりますが、自社のウェブサイトでは昭和初期に作った、とあります(こちらのインタビューでは創業時から販売とあり、どちらかは不明)。

今回は5個入りの最中を購入しました。こんな感じで入っていました。既に可愛い。

せっかくなので3つ開けて写真に撮ってみました。3色最中ってやっぱり可愛いですよね(持ち歩いたため、少し割れてしまっております)。

せっかくなので別角度から。どれがどれか分からなくなってしまったのですが、粒あん、漉し餡、白餡の3つが入っていました。

目黒区は、実はあんまり老舗がない地域で探すのに苦慮しておりました。ある日中目黒に行く用事があったため、中目黒にもあったりするのかな?と検索して見つけたのが、今回の喜風堂さんです。調べる過程で中目黒が竹林だったことを知れたり、と、老舗訪問の楽しさがいっぱい詰まった訪問となりました。お店からその土地の背景を知ることが出来るのは楽しいですね。

———喜風堂 基本情報———-
〇創業年 大正10年 / 1921年創業
〇営業時間
10:00~20:30
※火曜日 定休日
〇住所
東京都目黒区上目黒2-6-1
(公式サイト)⇒中目黒 どら焼 喜風堂 地方発送

2件のコメント

  1. ・私は、都内に限れば、今迄貴ブログで取り上げられた老舗の凡そ7割程度は訪れた事がありまして(場所等は知っているけれど未訪の處が2割位で、地方はたまたま公私の用事の際に僅かに訪問した程度ですが)、仕事等でたまたま訪れた處を除くと、概ねが町歩きの途次での邂逅でした。土地柄や風土や独特の需要などに根差して創業されていたり営業を続けていたりの處も多いですし、その界隈の歴史や風景や店の沿革・故事来歴等の知見を深めながらの銘店との出会いは楽しいものですね。
    ・浅草の萬藤合羽橋店が江戸期の蕎麦切り寺の跡地だった、と岩崎の項に既述しましたが、例えば、鹿児島の明石屋本店の店舗の近くに、歌舞伎で知られる話ですが、俊寛僧都が鬼界ヶ島に流された際に船出した場所と書かれた碑があったり、西郷隆盛が入水未遂した場所は近くだとの説明を聴いたりして、あの辺が少なくとも江戸末期位までは海だった、と知った事も未だに記憶に残っています。
    ・目黒も中目黒に限らず、嘗ては広範囲に竹林が在って、筍は江戸期~大正期位の当地の重要な農産物だった由で、目黒不動尊滝泉寺前の何軒もの料理屋では筍飯が名物だったそうでして、目黒のサンマは飽く迄も落語のお話で、目黒は筍だったのですね。
    ・目黒で老舗と云えば、私は幾度も取り過ぎただけで未訪ですが、武蔵小山で鰻・天麩羅・各種和食を商っている浜田屋が大正末期創業と聞いたことがあります。又、これは食堂の範疇に入るかどうか疑問ですし、持ち帰りも難儀の米穀店ですが、東山の大沢商店は、池尻大橋駅近くで以前によく前を通っており、大正中期の創業で、かなり知られた和菓子店や飲食店の仕入先になっている、と、その中の一つである某著名和菓子店で聴いたことがありました。

    1. ・7割も訪問されてるんですね。凄い…。
      ひょっとして、日本で5本の指ぐらいに入る老舗マスターなんじゃないでしょうか。
      お店や土地に関する知識も豊富ですので、是非ブログにでも残して欲しいです。
      僕、かなりの読者になると思いますw。

      ・実は海だった、みたいな話は、普段生きていると意識することはないですが、結構色んな場所がそうなのだ、と気が付いたのは、やっぱり老舗訪問がきっかけでした。
      大森なんて住んでいたにも関わらず、調べるまであそこが海だったと知りませんでしたし、現在の横浜駅も埋め立て地だったと知ったのは、老舗訪問(田中家さん)がきっかけでした。
      老舗は、なんというか、それを入り口にして色々知ることが出来るので楽しいです。
      調べて書くのが大変なこともありますけれど。

      ・浜田屋さんですが、大正14年創業なのでメモってあります!
      が、浜田屋さんは住所的に品川区になるんです。
      大沢商店さんは初めて知りましたが、お米と粉のみで、ちょっと違いそうです。
      あのラーメン二郎に収められている凄いお店であるので興味はあるのですが。

      ・現状目黒区でメモに残っているのは、鈴吉海苔店さん、大久保だんごさんの2店のみです。
      目黒不動尊・祐天寺近辺にあるのでは、と思いつつまだあまり調べられてない感じです。
      各区最低5店舗は行きたいと思っているので、気長に探してみます。
      (目黒区以外にも、中野区・荒川区・足立区・江戸川区辺りが、発見数5件未満です)

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