吉野鮨本店、トロと名付けた店でトロを食べる / 東京 中央区日本橋 1879年創業 (明治12年)

江戸時代に日本の道路網(五街道)の起点として、日本橋川に架けられた日本橋を中心に交通の要所となった中央区日本橋。江戸を代表する大商業地として賑わったこの街は、日本銀行本店や東京証券取引所などが立地する日本を代表する金融街でもあり、東京を代表する老舗の飲食店・和菓子店・食品店などの一大集積地となっています。

1879年創業、トロを握った元祖店として知られる 吉野鮨本店

日本橋駅から徒歩1分ほど、東京駅から徒歩10分ほどの場所にある 吉野鮨本店。1879年(明治12年)に、料亭で修業を終えた吉野政吉氏が日本橋で屋台の鮨店を始めたことが創業です。吉野政吉氏は与兵衛鮨の四代目・小泉喜太郎の兄弟弟子にあたります。1892年には日本橋に店舗構えられました。第二次世界大戦中に信州へ疎開し、戦後日本橋に戻られます。現在の場所にお店を構えられたのは、1970年(昭和45年)となります。与兵衛鮨さんの流れを汲む、貴重な1店となります。

という吉野鮨本店さんの看板です。これ見るだけでテンションあがる!2025年訪問した際の写真です。
入り口の外観を少し遠目からです。お店は角地にあります。
入り口の写真となります。
11時のオープン直後から行列が出来ていました(この写真のみ23年撮影、25年はガラス部に現金のみの張り紙あり)。

店内に入ります。にぎりのメニューはこんな感じ。とろにぎりは、2代目正三郎氏のころに吉野鮨本店さんで生まれたメニューとされています(詳しくは後述)。

今回はトロが入るにぎりをオーダー。吉野鮨本店さんのお鮨は、煮切りが塗られていてお醤油を漬けずに食べます。こちらは”とろにぎり”です。マグロだけで6貫とかなり豪華です。アップでどうぞ。トロは2代目正三郎氏の時代から握りとして提供されていたそうですが、その当時は脂身の「アブ」や、段だら模様から「ダンダラ」と呼ばれていたそう。アブやダンダラは虫の名前のようで響きが良くなかったことから、お客様から「口の中でトロけるからトロ」と命名され、トロの握りとして知られることになったそう。トロという名前だからこそ流行したと思うので、そのお客さんに感謝しなければ、ですね。こちらは別タイミングでオーダーした”にぎりずし”のセットです。シャリが粕酢(赤酢)と塩のみなのですが、こちらのセットの方が見やすいですね。甘味が加えられていない伝統的なシャリになります。

追って出てきたのが、玉子です。薄焼きにするのが、吉野鮨本店さんの伝統です。

そしてアナゴも。このアナゴも口でトロけるので、トロなんじゃないか説を唱えたいところです。

こちらは追加でオーダーした干瓢巻きです。少し長めの切り方ですね。

赤だしもとても美味しかったです。

吉野鮨本店さんへ伺うのは随分久しぶりとなってしまったのですが、前回2017年時訪問の写真がこちらです。

2017年の時の握りはこちら。うん、変わらず美味しそうだ。

吉野鮨本店さんは、ランチタイムしかお伺いしたことがないのですが、格式はありつつも敷居が高すぎないお店で、入りやすくってありがたいです。価格はランチタイムも高騰しつつありますが、銀座あたりのお店と比べれば比較的お伺いしやすいなと。このロケーションで、この価格、しかもトロの握りの元祖を食べられるとか、東京ならではの体験だと思うので、もっと通い詰めたいと思いました。大好きすぎて、著書「日本老舗食等大全」でもご紹介しております。

——— 吉野鮨本店 基本情報———-
〇創業年 1879年創業 / 明治12年創業
〇営業時間
月~金
・11:00~14:00
・16:30~21:30

・11:00~14:00
※日、祝日、金曜日が祝日の場合の土曜日 定休日 (正月・夏季休暇あり)
〇住所
東京都中央区日本橋3-8-11  政吉ビル1F
(公式サイト)⇒創業 明治12年の老舗|日本橋|吉野鮨本店

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