石村萬盛堂、鶴乃子 & 鶏卵素麺 & マシュマロ / 福岡 博多区 1905年創業 (明治38年)

福岡市は、那珂川を境に、福岡藩黒田氏の武家町“福岡”と古来からの国際貿易港・商人町の“博多”として永らく栄えてきましたが、明治初年に統合され福岡(当初は福博)となりました。博多地区は今や大企業支社が集積するビジネス街となっています。博多の語源については、“土地博く人・物産多し”説・羽形(大鳥が羽を広げた地形)説・泊潟(外洋船停泊の潟)説等の諸説があります。博多地区にも老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店などが数多く残っています。

1905年創業、ホワイトデー発祥の店として知られる 石村萬盛堂

博多五町のバス停から徒歩5分ほど、福岡市営地下鉄・中洲川端駅から徒歩5分ほどの場所に店舗を構える 石村萬盛堂。1905年(明治38年)、創業者・石村善太郎氏が、俳優・川上音二郎氏の家屋の一角を借りて開業されています。名物の博多銘菓・鶴乃子は、1910年とかなり早いタイミングで開発されています。元々同社は後述の鶏卵素麺を製造されているのですが、それで余る卵白から着想を得て開発されたとされます。鶴乃子はマシュマロ生地で作られているのですが、これがホワイトデーの発祥につながるという…(後述)。

という石村萬盛堂さんの本店です。2019年に訪問した際には工事中で入れなかったのです。6年越しの訪問…!ノボリをアップで。お店は前面が全てガラスになっているモダンな建物になっています。
店内に入りました。木の梁や柱を剥き出しにして、ディスプレにしています。歴史を残しつつも、近代的に見せるアプローチなのかな。
美術館みたいにカッコ良いです。見に行くだけでも価値ありますね。
気になったお菓子がこちら、「那の香」。博多周辺に存在した国・那がモチーフになっています。

で、今回購入したのは代表銘菓・鶴乃子です。
こちらが原材料です。これ見ても分かりづらいですが、マシュマロ生地のお菓子になります。説明紙も入っていました。博多は鶴の往来が多い場所だったのですね。
で、こちらが鶴乃子です。赤白の2個入りを購入しました。
白からオープンします。
こんな感じの綺麗な純白のお菓子で、中に白餡が入っています。この食感は唯一無二で美味しいなぁ。

ここからは2019年訪問時です。当時は本店は改装中だったので、博多駅併設の博多マイング店へお伺いしています。

こちらがディスプレイの様子。鶴乃子が沢山並んでいたのですが、今日はもう二つある銘菓を購入しました。
購入その1がマシュマロ。なぜ和菓子店でマシュマロなのか、なんですが、石村萬盛堂さんは、このマシュマロで歴史に残るキャンペーンを作ったのです。それが今も続く3月14日のホワイトデー。
石村萬盛堂さんはバレンタインデーのお返しとして、マシュマロを返そう、と3月14日マシュマロデーを発案。それが名を変え、誰もが知るホワイトデーになりました。石村萬盛堂さんのホワイトデーページによると、1978年に生まれたそうですよ(ホワイトデーの起源については諸説あります)。 今回購入したのはチョコ入りでした。何だか懐かしい味がしますね。
もう一つ購入したのが、日本三大銘菓の一つ鶏卵素麺。ちなみに日本三大銘菓は2パターンあり、

・金沢・森八さんの長生殿、新潟・越乃雪本舗大和屋さんの越乃雪、鶏卵素麺(多くの場合は福岡・松屋利右衛門さんの鶏卵素麺を一つとするケースが多い)
or
・金沢・森八さんの長生殿、新潟・越乃雪本舗大和屋さんの越乃雪、松江・風流堂さんの山川

となります。石村萬盛堂さんの鶏卵素麺のパッケージには日本三大銘菓と書かれています。この辺りは解釈の問題ということで。
と、説明が長くなりましたが、こちらが鶏卵素麺です。卵の黄身部分を沸騰させた蜜の中に流し込んで作るポルトガル由来のお菓子で、こんな感じで素麺のような形状をしています。ですので、鶏卵素麺、という名前になりました。ちなみに、石村萬盛堂さんの銘菓”鶴乃子”は、鶏卵素麺であまった卵白を活用するお菓子として開発されたそうですよ。
本当は切って食べるらしいですが、食べ方が分からず普通の素麺のように持ち上げて食べてましたw。こんな感じで素麺です。味はかなり甘めなカステラっぽい味。触感はポソポソじゃりじゃりしていますが、甘いものを食べたことがない時代の人は、きっとこの甘さ、凄くびっくりしたんだろうなぁ。カステラに似た味がする鶏卵素麺は、カステラと同じく南蛮菓子の一つに数えられています。

石村萬盛堂さん、鶴乃子の先進性、ホワイトデーを生み出したアイデア、歴史あるお菓子を作り続ける志と、素晴らしさが詰まった老舗店ですね。これで3つの名物を食べられたのですが、元祖塩豆大福も有名だそうなので、次回は元祖塩豆大福と那の香を買いたいです。

———石村萬盛堂 基本情報———-
〇創業年 1905年創業 (明治38年)
〇営業時間
・10:00 – 19:00
※定休日なし
〇住所
福岡県福岡市博多区須崎町2-1
(公式サイト)⇒福岡のお土産は和菓子の石村萬盛堂 | マシュマロ 洋菓子 鶴乃子

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