大阪市中央区は、大阪の伝統的業務地区で、1989年(平成元年)に110年間続いた旧東区と旧南区とが合併して生まれました。旧東区地域は谷町筋の東側が大阪城・難波宮跡や官公庁街で、北東端の城見には弁天島再開発の大阪ビジネスパークがあり、西側は各種産業の大企業本社が軒を連ねるオフィス街です。旧南区地域は堺筋の東側が問屋街と寺町で西側は心斎橋や道頓堀・千日前・宗右衛門町など難波(ミナミ)の繁華街です。歴史と伝統の町の中に老舗の飲食店・和菓子店などが多数残っています。
1841年創業、”二寸六分の懐石”の異名を持つ箱寿司の元祖 吉野鯗 (よしのすし)
大阪メトロ・淀屋橋駅の11番出口から徒歩4分ほど、本町駅の2番出口から徒歩5分ほどの場所に店舗を構える 吉野鮺(吉野寿司)。旅籠(今でいう旅館・ホテル)を営んでいた初代・吉野屋嘉助氏が、1841年(天保12年)に創業した寿司店です。3代目・虎蔵氏の時代に、今に繋がる”ご馳走”としての箱寿司を確立したとされています。それまでの安い具材を使った長方形の箱寿司でなく、高級食材を使った2寸6分(約8cm)の正方形で深さ1寸2分(約4cm)の正方形で作り出し、その美味しさと芸術性の高さから「二寸六分の懐石」と称されるようになりました。同店はそれまでの箱寿司の形を変えたことから、箱寿司の元祖店 / 発祥店とされることもあります。屋号の「鮺」の文字は明治の書家・比田井天来氏が「魚編に差」の感じをアレンジしてつくられた字であるとのこと(鮺の文字についてはこのページに記載あり)。
という吉野鯗さんの外観です。訪問時はちょうど外観を直すためなのか足場が組まれていました。これはこれで貴重な写真だよね、ということで。
店内に入りました。押し寿司・まき寿司・ちらし寿司・棒寿司が並んでいます。様々な組み合わせのセットがありますよ。
もちろん、鯛寿司・焼穴子寿司等、好きなものだけ買うこともできます。
店頭に置いてあった看板も撮影。創業天保十二年って凄いですねと改めて。
ということで買ってきました。今回は吉野揃えという、名物の詰め合わせみたいな一人前にちょうど良いサイズのものを購入しました。
包装紙を外すと、説明紙が出てきます。
裏面です。吉野三代目が考案した「箱寿司」から始まります。懐石の要素が凝縮されていると称されるのが凄いですね。初めて見た人はきっと衝撃を受けたに違いない。
という、吉野揃えの中身です。穴子の細巻き、小鯛の棒寿司、薄焼き玉子で巻いた袱紗、焼穴子寿司、さば寿司、海老と最高のラインナップです。

この箱寿司を食べて、大阪寿司の押し寿司のおいしさに衝撃を受けました。もともと美味しいものだという認識はあったのですが、お酢とネタのバランスや、食感、五味のバランスと、全てが整っていて素晴らしい食べ物だと改めて思い知らされた気分です。箱寿司、押し寿司の世界ももっと掘り下げたくなります。大阪の素晴らしさが詰まっている。
——–吉野鯗 基本情報———-
〇創業年 1841年創業 (天保12年)
〇営業時間
・10:00 – 14:00
※土曜・日曜 定休日
〇住所
大阪府大阪市中央区淡路町3丁目4−14
(公式サイト) ⇒ 大阪・淀屋橋・船場 箱寿司 吉野寿司