台湾島南西部に位置する台南市は、台湾で最も早くから開かれた古都であり、数々の史跡が残ることから「台湾の京都」とも称される直轄市です。「台湾」という地名は、もともと台南一帯(安平周辺)を指す呼称でしたが、のちに島全体の名称になったという歴史を持ちます。市内には、オランダ統治時代の拠点・ゼーランディア城の跡地である「安平古堡(あんぴんこほう)」や、英雄・鄭成功を祀る「延平郡王祠」など、台湾の歴史を象徴する重要な史跡が多く点在し、現代の街並みと共存しています。台南は肥沃な平野に恵まれた農業大国でもあります。愛文マンゴーやパイナップル、文旦(ザボン)、アボカドなどのフルーツや野菜の生産が盛んです。食文化においては「美食の都」として名高く、「台南小吃(シャオチー)」と呼ばれる伝統的な一品料理の宝庫です。
1900年初頭創業、統治時代に学んだ日本しきの玉子煎餅を今に伝える 連得堂餅家 (Leng Tih Tong Bakery )
公園國小のバス停から徒歩4分ほど、台鉄・台南駅から徒歩10分ほどの場所、崇安街の細い路地に店舗を構える 連得堂餅家。日本統治時代の大正年間(1912-1926年)に、蔡清連・蔡清得兄弟が日本しきの玉子煎餅の技術を学び開業した煎餅店です。第二次世界大戦後、米軍が台南周辺に駐留した際には土産需要でヒットし、店名のアルファベット表記Leng Tih Tongを焼印するようになり、そのデザインも人気です。現在は4代目が手売りできる分だけ販売するビジネスをされており、1人2袋制限までと購買制限があるほどの人気店です。
という、連得堂餅家さんの外観です。雰囲気の良い路地に店舗があります。
看板です。建物も味があって良い。
店内では4代目が焼いていました。今も手焼きのこだわりの味です。

読めませんが、掲載記事も飾られていました。

今回は雞蛋煎餅(左)と、味噌煎餅(右)の2つを買いました。

こちらが雞蛋煎餅で、日本語訳するとそのまま玉子煎餅です。水を一切使わずに、小麦粉・砂糖・卵・バター・牛乳のみで作られています。上述したアルファベット店名の焼印がこちらです。めっちゃかわいいね。
そして味噌煎餅です。味噌が練りこんであるので、味がちょっと濃いめです。折り畳んで切っている独自形状になっています。塩気強めで美味い。

昔ながらの玉子煎餅と台湾で出会えると思っていなかったのでビックリしました。歴史的経緯を考えれば、あって全然不思議ではないのですけれど。味は日本のものと相違ないのですが、なんだか中国風を感じてしまいます。パッケージに引っ張られているだけかもだけど。可愛いし美味しいので、お土産にも良さそう!
——-連得堂餅家 基本情報———-
〇創業年 1900年代初頭創業 (日本の大正期)
〇営業時間
・8:00 – 20:00 (土曜日は18:00まで)
※日曜日 定休日
〇住所
台湾台南市北区崇安街54号
(公式サイト) ⇒ なし