江戸時代には後に浅草裏手に移転するまでは吉原遊郭があり、その後は浅草に芝居小屋が集められるまで歌舞伎の中村座・市村座や人形芝居の結城座などがあった中央区日本橋人形町。人形を制作・販売する店が並び、人形遣いが多く住んでいたことが地名の由来だといわれています。永らく芳町花街として栄えてきた一帯には老舗が多く残っており、人形町通りや甘酒横丁を中心に老舗の飲食店や和菓子店や食品店などが連なっています。
1933年創業、4日間かけて作るデミグラスが名物 芳味亭 (ほうみてい)
人形町駅・水天宮駅のどちらからも徒歩3分ほどの場所にある 芳味亭。1933年(昭和8年)、横浜のニューグランド(ナポリタン・プリンアラモード発祥の地)で修業した近藤重晴氏が人形町に芳味亭(よしみてい)を創業したことが始まりです。ですが、「よしみてい」という呼び方は定着せず、お客様同士で呼び始めた「ほうみてい」が広がり、その後「ほうみてい」が正式な呼び名となりました。同店の名物は4日間かけて作るデミグラスソースを使った料理で、他店とは違う深みある味わいを楽しむことができます。作家・向田邦子さんが愛したお店としても知られています。
という、芳味亭さんの外観です。2018年に移転し現在は甘酒横丁の通り沿いに店舗がありますが、その前は甘酒横丁から1本入った通りにありました。その頃の建物はオフィシャルサイトで見れますが、この頃のもめちゃくちゃカッコ良いです。
入り口の看板です。フォントすら美味しそうに見える。

店頭にはメニュー表も。写真が載っている4メニュー、洋食弁当・ビーフスチュー・雪室ポークカツカレー・車海老マカロニグラタンのビジュアルが強すぎる。
店内に入りました。カウンター席とテーブル席があります。

今回はテーブル席に。リニューアル後お伺いするのが初めてだったのですが、高級レストランのような見た目になっていました。とはいえ、レトロ感もきちんと表現されていて、とても心地よい。
席に着きます。カトラリーがセットされているのも、高級感あって良いですね。

こちらがランチメニューです。肉・魚介・更に一品、って区分が良いですね。と、プリンアラモードがあるところに、このお店が横浜のホテルニューグランドの流れだと感じますね。

そしてこちらはコースです。人形町コース・日本橋コースが。今度夜食べにきたいなぁ。
で、いろいろ悩んだのですが、今回は1P目にある洋食弁当をチョイス。ビーフスチュー・ミニハンバーグ・エビフライ・白身魚のフライ・カニクリームコロッケ・ローストポーク・スープ・サラダにライスorパンが付きます。豪華過ぎる。

まずはサラダが出てきます。サラダ食べながらも、お弁当が待ちきれない…!
で、やってきました、こちらが洋食弁当です。今回はパンをチョイスしました。
お弁当パートをアップでどうぞ。全員が好きなものが全部詰まっている。昼からお腹も心も満たされました。自慢のデミグラスも本当に美味しかった!

芳味亭さんに来たのは、20年ぶりぐらいで最初あまりに印象が変わっていてびっくりしました。が、昔ながらの接客の心地よさや、味は全く変わらず、あの頃の素晴らしさがそのまま引き継がれていました。昔の記憶よりグッと高級店になった印象ですが、むしろコストパフォーマンスは上がっている気がします。次は夜食べに行きたいなぁ。
——–芳味亭 (ほうみてい) 基本情報———-
〇創業年 1933年創業(昭和8年)
〇営業時間
・11:00 – 15:00
・17:00 – 21:00
※月曜日 定休日
〇住所
東京都中央区日本橋人形町2丁目3−4
(公式サイト) ⇒ 芳味亭 | 人形町で洋食90年