中央区八重洲は、日本に漂着して後に徳川家康の通訳等で活躍したオランダ人ヤン・ヨーステン(和名・耶楊子)の屋敷があったことに因んだ地名。戦災復興の中で東京駅の八重洲口ができて、駅ビルや大地下街が誕生、平成以降は再開発も進み、日本橋に繋がるビジネス街となっています。この地には、江戸時代から半世紀前位までは檜物町・上槙町などの泉鏡花の小説「日本橋」の舞台として知られる由緒ある日本橋花柳界があり、その名残で今も老舗の飲食店などが残っています。
1939年創業、日本酒を気持ちよく飲むための店 通人の酒席ふくべ
日本橋駅から徒歩2分ほど、東京駅から八重洲口を出て徒歩5分ほどの場所にある 通人の酒席ふくべ。1939年(昭和14年)、北島幸正氏が創業した日本酒メインの居酒屋です。当時の東京では灘の酒等限られた日本酒のみを扱うお店が多かった中、早い段階から日本各地の日本酒を扱う店として知られていました。それは創業者の方が、上京した方に地元を思い出して欲しいとの理由で始まったそう。店名のふくべとは、ひょうたんのことで昔の酒器となります。常時41種類の日本酒がラインナップされる、日本酒を気持ちよく飲むためのお店となります。
という、ふくべさんの外観です。2022年1月に再開発の影響で一旦クローズしましたが、同年12月に再開されています。
カウンターがいっぱいだったので、裏手の席に通してもらいました。壁一面に貼られる日本各地の日本酒達。地元のお酒があると嬉しくなっちゃうよね。
こちらがメニュー表です。酒場なので、ご飯物っぽいものはさほど多くなく、お酒のつまみになるもの、日本酒が美味しくなるものがラインナップされています。ちなみに”くさや”が名物で、店内に入るとくさやの匂いが大体します(誰かが頼んでるから)。
こちらが日本酒メニュー。この一覧見やすくて良いですね。
今回はビールスタートしました。お通しが昆布の佃煮なのがまた良いですね。
こちらが名物のしめ鯖。お酢の具合がとても良く、お酒が永遠に飲めそうな味でした。
そして卵焼き。この甘さが最高だなぁ。
そして、ナス田楽(だったと思う)。この日のおすすめだと聞き頼んだのですが、もう4本ぐらい欲しくなった。
これもおすすめされたもので、山芋を叩いて焼いたもの。塩気がちょうど良い。
そして、おでん。濃いめの出汁の味がまた日本酒を運んでくるんですよ。
そして〆に卵かけご飯を頼みました。最高のフィニッシュ。

日本酒を撮り忘れましたが、今回は広島の賀茂鶴をオーダーしました。広島勤務時代に物凄くたくさん飲んだお酒です。なんかここは広島かと思っちゃったよ。ふくべさん、今回の訪問が初めてでしたが、昔の酒場が持つある種のストイックさがあって本当に素敵な場所でした。日本酒好きな方にぜひ行ってもらいたいです。
——-通人の酒席ふくべ 基本情報———-
〇創業年 1939年創業 (昭和14年)
〇営業時間
・16:30 – 22:00
※木曜・日曜 定休日
〇住所
東京都中央区八重洲1丁目4−5
(食べログ) ⇒ ふくべ – 日本橋/居酒屋 | 食べログ