台湾島南西部に位置する台南市は、台湾で最も早くから開かれた古都であり、数々の史跡が残ることから「台湾の京都」とも称される直轄市です。「台湾」という地名は、もともと台南一帯(安平周辺)を指す呼称でしたが、のちに島全体の名称になったという歴史を持ちます。市内には、オランダ統治時代の拠点・ゼーランディア城の跡地である「安平古堡(あんぴんこほう)」や、英雄・鄭成功を祀る「延平郡王祠」など、台湾の歴史を象徴する重要な史跡が多く点在し、現代の街並みと共存しています。台南は肥沃な平野に恵まれた農業大国でもあります。愛文マンゴーやパイナップル、文旦(ザボン)、アボカドなどのフルーツや野菜の生産が盛んです。食文化においては「美食の都」として名高く、「台南小吃(シャオチー)」と呼ばれる伝統的な一品料理の宝庫です。
1895年創業、担仔麺の発祥店と呼ばれる 度小月 (Du Hsiao Yueh Restaurant)
林百貨(中正路)のバス停から徒歩2分ほどの場所、台鉄・台南駅から徒歩15分ほどの場所にある 度小月の原始店本舖(=本店)。1895年、漁師だった洪芋頭氏が、漁の閑散期 (小月)をしのぐ(台湾で”度”と言う)ため、天秤棒を担いで担仔麺を売り歩いたのが創業です。1946年に店舗営業を始められました。店舗の由来が、店誕生の由来なのがユニークですね。同店は担仔麺という台湾中で愛される麺料理の発祥店となります。
という、度小月さんの外観です。この場所では1991年からとのことですが、物凄く綺麗な外観です。リニューアルとかされたのかな。

店内は昔の写真や、昔使っていた道具などを展示してあり、ちょっとしたミュージアムっぽい感じもあって楽しい店舗です。

お客さんでいっぱいだったので近くで撮れなかったですが、過去の写真や雑誌の掲載記事と思われるものも掲示されていました。

度小月さんはオーダー表に書いて頼むタイプのお店です。今回は01の担仔麺と、地元の方おすすめの20培烤紹興香腸をオーダーしました。
で、この担仔麺はオーダーが入ると窓際にいる職人がその場で作ってくれるんです。これちょっとしたアトラクションになっていて、とても良い。

私の担仔麺が出来上がってきています。
具材を乗せて完成!
で、完成した担仔麺がこちらです。名前の担仔は見た目とか料理内容ではなく、天秤棒のことを指します。ので元々は売り方の名前ですね。現在は海老ベースのスープに肉そぼろ等を乗せた小ぶりの麺料理のことを担仔麺と呼んでいます。この台湾旅行のベストに入る味わいで最高に好き。ちょっと甘いのも良い。
そして、この旅行で一番驚いて、そしておいしかったのがこちら、培烤紹興香腸です。直訳すると、紹興酒風味の焼きソーセージなのですが、このソーセージ味付けにめっちゃ砂糖を使っているので甘いんです。びっくりしましたが、ビールに合う最高の味でした。また食べた過ぎる。
少し前の記事にも書きましたが、このブログ・老舗食堂は台湾の方が翻訳してくれている繁体字版があります。1人は台南出身なのでこの日の老舗巡りを付き合ってくれていて、度小月さんも一緒に行って、で、培烤紹興香腸を頼んでくれたんです。日本語ペラペラなので、「このソーセージ、甘くてめっちゃ美味しいですね」と伝えたところ、「え、甘くないですよ」と答えた後に一口食べて「気が付かなかったけど、確かに甘い…!」と衝撃を受けていました。それが当たり前として育つと気が付かないものなんですね。甘いソーセージは初めて食べましたが、衝撃的に美味しくて、担仔麺の記憶が飛びそうになるほど。もちろん、担仔麺も最高に美味しかったですよ。
——-度小月 Du Hsiao Yueh Restaurant 基本情報———-
〇創業年 1895年創業
〇営業時間
・11:00 – 20:00
※定休日なし
〇住所
台湾台南市中西区中正路16号
(公式サイト) ⇒ 度小月のタンツーメン – 度小月擔仔麵|臺灣臺南在地美食|正宗創始百年老店