復刻版・養老サイダーを飲む。昔ながらで美味しい / 岐阜 養老郡 1900年発売にルーツ (明治33年)

岐阜県養老郡は、養老町を中心とする西濃地域(美濃国西部、現岐阜県南西部)の郡です。元々の地名“よーろー(緩やかな坂の意味)”が奈良期に養老と記されるようになり、後の郡名・町名の由来となっています。酒に変わった養老の滝(あるいは付近の菊水泉)の水を、源丞内(げんじょうない)という親孝行な若者が飲ませたところ老父の不自由な眼が完治したという逸話を聞いた奈良朝第44代元正女帝が717年(霊亀3年)に養老に行幸し、滝(あるいは泉)で沐浴して病が回復したことから同年を養老と改元し、源丞内は帝から美濃国守護に任じられたと伝わります。この町にも老舗の和菓子店などが何軒か残っています。

1900年発売、東の三ツ矢・西の養老と愛された養老サイダー

養老駅から車で9分ほど、名古屋駅から車で1時間前後の場所にある 養老サイダー復刻合同会社。2000年(平成12年)に製造を中止してしまった養老サイダーを復活させた会社です。養老サイダーの歴史は、1890(明治23年)まで遡ります。この年に岐阜県大垣市にて、伊吹サイダー製造を開始し、1900年(明治33年)に名水を求め工場を養老町に移し、この年を養老サイダー発売の年としています。明治から昭和にかけてはとても人気のある商品で、東の三ツ矢・西の養老とも称された、日本最初のサイダーとも呼ばれる知名度の高い商品です。

という、養老サイダーの外観。昔のデザインを覚えていないのですが、ほぼこんな形だったような。ちなみに製造は、スマックで知られる鈴木鉱泉さんです。 ロゴ部分をアップで。創業明治23年、日本最初のサイダーとあります。こちらは伊吹サイダーさんの発売のことを指しているのですかね。 ビンを上側から。YORO CIDERビタミンCのロゴがカワユイ。養老の滝の天然水である名水菊水泉の水を使っていること、純度の高い砂糖を利用、グラニュー糖・クエン酸・ビタミンCの煮込み時間が長い(他メーカーは数分のところ養老サイダーは2時間!)が美味しさの秘密だそう。スッキリした甘さで美味しかったです。

養老サイダーは、1917年創業・きびようかん本家さんにお伺いした時に買って飲んではいたのですが、その時はルール的に本社に行かないと紹介しない、としていたので紹介しなかったのですよね。ということで、ご紹介が遅れました。

この養老サイダーは、養老改元(717年)から改元1300年記念の2017年にクラウドファンディングで復活プロジェクトが立ち上がり、無事資金があつまり復活を遂げました。今は養老町近辺と公式通販サイトで購入することができます。昔ながらの製法だからこそ美味しいサイダーを、ぜひ一度お試しください〜。

——- 養老サイダー 基本情報———-
〇創業年 1900年発売 / 明治33年発売にルーツ
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
岐阜県養老郡養老町養老公園1290-208
(公式サイト)⇒ トップ | 岐阜 菊水霊泉の恵み 養老サイダー

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