きびようかん本家の、レトロパッケージがカワイイ吉備羊羹 / 岐阜 養老 1917年創業 (大正6年)

岐阜県養老郡は、養老町を中心とする西濃地域(美濃国西部、現岐阜県南西部)の郡です。元々の地名“よーろー(緩やかな坂の意味)”が奈良期に養老と記されるようになり、後の郡名・町名の由来となっています。酒に変わった養老の滝(あるいは付近の菊水泉)の水を、源丞内(げんじょうない)という親孝行な若者が飲ませたところ老父の不自由な眼が完治したという逸話を聞いた奈良朝第44代元正女帝が717年(霊亀3年)に養老に行幸し、滝(あるいは泉)で沐浴して病が回復したことから同年を養老と改元し、源丞内は帝から美濃国守護に任じられたと伝わります。この町にも老舗の和菓子店などが何軒か残っています。

1917年、養老鉄道の開業を機に開発された吉備羊羹を製造・販売する きびようかん本家

養老駅の改札を出ると、目の前にあるのが きびようかん本家。1917年(大正6年)に、養老鉄道の開業を機に、地元の名物を販売するお店として創業されました。当時の養老駅周辺では”黍(きび)”が沢山とれたそうで、養老の滝を訪れるお客様に名物を、と地元の素材を使って開発をされたのが吉備羊羹です。

という、きびようかん本家の外観がこちら。沢山のお客さんで賑わっておりました。 店頭にずらりと並ぶ吉備羊羹。パッケージは漢字の吉備羊羹ですが、お店では平仮名の”きびようかん”だったりと表記はまちまちです。 吉備羊羹は、小分けのパッケージ等はなく、こちらの1本での販売のみとなります。パッケージのレトロ具合が超素敵!
由来書、という説明紙も入っていました。夏は冷やして、冬はおしるこ等に入れて、と書いてあります。おしるこに入れるの美味しそう! 中身はこんな羊羹です。黄色いのはキビの色だけでなく、くちなしの実で色付けしているからだそう。 取り出すと、プチプチ感が伝わりやすいですかね。 こちら切り分けた図。程よく甘くって、モチモチ・プチプチしてて美味しい。原料のキビ、寒天は地元産だそう。何だか昔ながら感があって美味しいなぁ。

お店には遠くからやって来たお客さんも沢山いらっしゃっていて、「テレビで見て買いたくなって名古屋から来たのよ」なんて仰っていました(名古屋駅から電車で1時間強かかるので、そこそこ遠いんです)。この吉備羊羹は、こちらのお店でしか買えないし、1日の生産量も限られる結構なレアもの。それで美味しいと聞いたら、買いたくなっちゃいますよね。
食べて思いましたが、懐かしい甘さが、初めてでも郷愁が感じられる昔ながらのお菓子感があるし、あまり食べたことのないモチモチでプチプチの食感もとっても楽しかったです。養老駅でしか買えない老舗レアお土産、訪問機会があれば是非購入してみてください!

——- きびようかん本家 基本情報———-
〇創業年 1917年創業 / 大正6年創業
〇営業時間
・8:00~19:00
※不定休
〇住所
岐阜県養老郡養老町鷲巣1194-3
(食べログ)⇒ きび羊羮本家 (キビヨウカンホンケ) – 養老/和菓子 [食べログ]

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