コーラ対抗のスマックは鈴木鉱泉が生みの親 / 三重 桑名市 1913年創業 (大正2年)

三重県桑名市は、桑名開発の祖である豪族・桑名首(くわなのおびと)の名に由来してその名がとられた街(諸説あり)。木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の河口に立地し、平安時代より京都周辺と尾張以東との間の物資輸送中継点として、桑名藩11万石の城下町・港町として、東海道53次の42番目・桑名宿として賑わいました。明治中期から昭和初期までは江戸期の桑名米会所を引き継ぎ大阪堂島・東京蠣殻町・山口赤間関と並ぶ主要米穀取引所のあった場所でもあります。七里の渡し場跡の伊勢国一の鳥居は伊勢神宮式年遷宮毎に建て替えられ、ナガシマスパーランド等の観光名所が数多くあります。「その手は桑名の焼き蛤」を生んだ蛤料理でも知られ、安永餅・八壺豆(多度豆)・都饅頭等の名物菓子も多く、歴史と現代とが交錯する中に老舗の飲食店・和菓子店・食品店などが数多く点在しています。

1913年創業、各地の飲料メーカーから発売されたスマックの開発元 鈴木鉱泉

ヨナハ総合病院前のバス停から徒歩9分ほど、桑名駅から車で10分弱の場所にある 鈴木鉱泉。1913年(大正2年)に創業された飲料メーカーで、スマックの開発元として知られています。スマックは1968年(昭和43年)に、コカコーラ等の海外産ドリンクの上陸に危機感を覚えた鈴木鉱泉さんが、当時大ヒットしていたクリームソーダを瓶詰めにする、という発想で生まれたドリンク。鈴木鉱泉さんと名古屋にあった2メーカーの統一ブランド「スマック」として売り出したところ大ヒットし、その後最盛期は33都道府県で作られるまでに拡大しました。リユースの瓶がネックになったりと様々な経緯から、現在は開発元の鈴木鉱泉さんと、佐賀と広島のメーカーの計3社でのみ、その味が守り続けられています。

という、スマックです。私が記憶にあるのは既にこの瓶のころですが、こちらはワンウェイ瓶になってからのデザインとのこと。

上からの図。スマックとはSmackとつづり、Skim Milk Acid Carbonate Keeping = スキムミルク炭酸飲料という意味になります。

ロゴをアップで。正式名称はクリームソーダ・スマック・ゴールドで、キャッチフレーズは「クリームのささやき」だったそう。 こちら原材料です。クリームソーダ感は、加糖脱脂練乳とクエン酸によって生み出されているそうです。

ちなみに、広島県三原市の桜南食品のスマックはこちら。このスマックラベルもカワイイね。裏側はこんな感じ。微妙に配合が違うそうですよ。
スマック、子供の頃は何度か飲んで勝手に全国区の飲み物だと思っていたのですが、私が桑名で飲んでいた80年代は、既にスマック衰退期だったみたいですね。最近のレトロブームとクリームソーダブームで、ヒットの兆しがあるそう。この懐かしい味、いつまでも残って欲しいなぁ。

↓amazonで購入できますよ。

—— 鈴木鉱泉 基本情報———-
〇創業年  1913年創業 / 大正2年創業
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
三重県桑名市江場中野町609
(公式サイト)⇒ 鈴木鉱泉ホームページ

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