九州では福岡市・北九州市に次ぐ多人口の熊本県庁所在地・熊本市は、古くは肥後国府・肥後国分寺が置かれ、隈本城（後や熊本城）を築いた加藤清正没後の江戸時代は細川氏が治めた熊本藩城下町として発展しました。明治初年に鎮西鎮台（熊本鎮台）、中期に夏目漱石・小泉八雲が教師だった旧制第五高等学校（現・熊本大学一部の前身）・陸軍第６師団等が置かれ、昭和の戦争終了までは熊本が九州を代表する軍都・行政都市でした。人口50万人以上の都市で水道水源が総て地下水である世界唯一の都市とも言われ、日本赤十字社・スクランブル交差点・ふりかけ（“御飯の友”）発祥地としても知られています。熊本城・水前寺公園（水前寺成趣園・すいぜんじじょうじゅえん）・上江津湖・下江津湖・田原坂等の名所旧跡も数多く存在します。全国でも有数の農業都市で米・茄子・メロン・西瓜・温州蜜柑等の生産量が多く有明海干潟では海苔養殖が盛んです。馬刺し・辛子蓮根・一文字グルグル・太平燕（タイピーエン）・熊本ラーメン・朝鮮飴・いきなり団子等の郷土名物・料理も豊富で、PRキャラクター“くまモン”溢れる市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が数多く残っています。