1610年(慶長15年)に築城された名古屋城に清州から尾張地方の中枢が移り、その2年後に美濃国(現・岐阜県羽島)の大須観音(真福寺寶生院)が移転し、周辺には多数の寺社が集められ、商店・宿屋・芝居小屋も多く開かれてた名古屋市中区の大須。門前町・盛り場として栄え、幕末以降は大正末期に中村遊郭(現・中村区大門)に移転するまで遊郭もあり、大正初年から昭和の戦前までは劇場・映画館・演芸場等が林立して賑わいました。かつては繊維街でもありましたが、1975年(昭和50年)頃からは電気街として栄え、やがて電脳街・サブカル街として若者が集うようになりました。今は大須観音等の寺町の中に、多様な飲食店・カフェ・衣料品店等も建ち並ぶ活気ある商店街として、老若男女で賑わい市内屈指の観光地となっていて、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が多数残っています。
大正中期創業、栄で創業し大須へ移転した昆布専門店 志那河屋
大須観音駅から徒歩6分ほど、上前津駅駅から徒歩7分ほどの場所にある 志那河屋。大正中期に栄で創業し、1927年(昭和2年)に大須へと移転されました。店主さんにお伺いしたところ、名古屋地区には珍しい昆布専門店なのだそう。
こちらが店舗外観。昆布のお店である、ということが分かりやすい看板です。
店頭には昆布と昆布加工品が沢山並んでいます。こちらは乾燥させた昆布。
こちらは自家製の昆布の佃煮。美味しそう!昆布以外にも、かつお節も売っていました。充実しているなぁ。 どれにしようかなぁ、と悩んでいたところ、気になったのがこちらの「昆布ふりかけ」。美味しそうだなぁ、と見つめていたらご主人に味見させてもらえました。で、これがすんごく美味しいんです!
ご主人曰く「自分の家で食べる用に作ったやつだから、美味いんだよ」とのこと。昆布屋さんが自分のために作ったふりかけ、なんとうパワーワードw。 ということで買ってきました。こちらが昆布ふりかけです。 こちらがご飯にかけた図。何なのこれ、超美味しいんだけど!昆布の旨みが凝縮されてて、ほんと凄い。お店の人が自信をもって進めたくなる理由が理解でき過ぎる…。
志那河屋さんは、大須の商店街を歩いていて「あ、老舗っぽい!」と見つけたお店でした。昆布好きの私は、「どの佃煮買おうかな」なんて悩んでいたんですけれど、上述した通り購入したのは自家製の「昆布ふりかけ」。これ、過去買ったふりかけの中でもトップクラスに美味しかったです。大須行く際には、また買ってこようと思います。
——–志那河屋 基本情報———-
〇創業年 大正時代中期創業
〇営業時間
10:00~20:00
※火曜日 定休日 (祝日は営業)
〇住所
愛知県名古屋市中区大須3-36-7
(公式サイト)⇒ 名古屋・大須 昆布の志那河屋
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