1610年(慶長15年)に築城された名古屋城に清州から尾張地方の中枢が移り、その2年後に美濃国(現・岐阜県羽島)の大須観音(真福寺寶生院)が移転し、周辺には多数の寺社が集められ、商店・宿屋・芝居小屋も多く開かれてた名古屋市中区の大須。門前町・盛り場として栄え、幕末以降は大正末期に中村遊郭(現・中村区大門)に移転するまで遊郭もあり、大正初年から昭和の戦前までは劇場・映画館・演芸場等が林立して賑わいました。かつては繊維街でもありましたが、1975年(昭和50年)頃からは電気街として栄え、やがて電脳街・サブカル街として若者が集うようになりました。今は大須観音等の寺町の中に、多様な飲食店・カフェ・衣料品店等も建ち並ぶ活気ある商店街として、老若男女で賑わい市内屈指の観光地となっていて、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が多数残っています。
1909年創業、名古屋のコーヒー文化を支え続ける 松屋コーヒー本店
上前津駅から徒歩5分ほど、大須観音駅から徒歩10分強の場所にあるのが、松屋コーヒー本店の直営店であり本店である CAFE LE PIN 大須店。1909年(明治42年)に松下こう氏の副業として、その歴史が始まりました。コーヒーが好調だったのか、1919年(大正8年)にはコーヒーが本業になったそうです。現在はコーヒー豆等の販売と、カフェ・喫茶店事業を行っていらっしゃいます。
今回お伺いした、現在の本店であるCAFE LE PIN 大須店の外観。左側の入り口がコーヒー豆等の販売、右側がカフェ(喫茶店?)の入り口です。
お伺いした時は、クリスタルマウンテンがおススメとして紹介されていました。ガラスのような透明感!、そそる説明文ですね。 入り口横には大きな焙煎機もありました。お伺いした時は動いてませんでしたが、動かすときっといい匂いするんだろうなぁ。
店内に入りました。こちらがメニューです。このお店に来た目的は、名古屋名物モーニングを食べるため、です!老舗店でのモーニングはこれが初めて!! じゃじゃーん、こんな感じです。コーヒー、サラダ、ゆで卵、トースト、そして左上に見えるの黒い袋がアンコです。アンコ! 嬉しくなってアンコとトーストをもう一カット。東海地方出身者は、パンにバター(or マーガリン)とアンコの組み合わせを愛しています。小倉トーストと呼ばれる、あれです。こんな感じで乗せます。猛烈に美味しい。何かホームグラウンドに帰ってきた気分になれますねw(名古屋生まれ・三重育ちの人間です)。
松屋コーヒー本店さん、のことは存じ上げていなかったのですが、名古屋へ出張した際に、「老舗店でモーニング食べたいんだけれどあるのかな?」と検索をしてたどり着くことが出来ました。
過去お伺いしたコーヒーの老舗と言えば、1911年創業 銀座のカフェーパウリスタさん、1918年創業 虎ノ門の松屋珈琲店さんの2店なのですが、こちらの松屋コーヒー本店さんは更に長い歴史をお持ちでした。日本のコーヒーの歴史は1900年初頭からスタートしていますので、他にもあるのかもしれません。いくつ行けるかなぁ。
——–松屋コーヒー店 基本情報———-
〇創業年 1909年創業 / 明治42年創業
以下は、CAFE LE PIN 大須店の情報となります。
〇営業時間
9:00~19:30(19:00 オーダーストップ)
※無休
〇住所
愛知県名古屋市中区大須3丁目30番59号(OSU301 1F)
(公式サイト)⇒ 株式会社 松屋コーヒー本店 | コーヒーの味わいを極める「マイブレンド」と「松屋式ドリップ」。本物のコーヒー好きに支えられて100年以上。松屋コーヒー本店は上質なコーヒータイムを届けつづけています。