松屋本店の吉野拾遺(よしのしゅうい)・吉野懐古 / 奈良 吉野郡吉野町 1842年創業 (天保13年)

奈良県の中部から南部にかけての吉野郡は、現在は吉野町・大淀町・下市町・黒滝村・天川村・野迫川村・十津川村・下北山村・上北山村・川上村・東吉野村の3町8村から成っています。中部の吉野町は、世界遺産の吉野山の桜や役小角(行者)開基と伝わる金峯山寺(きんぷせんじ)で知られ、近隣の吉野(紀伊)山地で伐採の吉野杉・檜の集散地として発達してきて製材業が盛んです。吉野杉箸・磨き丸太・手漉き和紙・梨・柿・茶・鮎・吉野葛と加工品(葛湯・葛切り・葛菓子等)・柿の葉寿司・桜花漬・桜羊羹等が特産品・名物です。郡内には様々な老舗店が残っています。

1842年創業、味噌醤油の醸造業として始まった 松屋本店

吉野神宮駅から徒歩13分ほどの場所にある 松屋本店。1842年(天保13年)に松屋六平氏が、味噌醤油醸造業を立ち上げたことが創業のきっかけとなります。昭和に入ってから現在のメイン商品である葛湯・吉野拾遺(よしのしゅうい)、葛菓子・吉野懐古(よしのかいこ)の製造を始められています。吉野と言ったら葛が有名ですものね。

という、松屋本店さんの外観。トキメクほどカッコ良い店舗です。

もう少し近寄ってみました。もしや、これは…!

Yes、お伺いした日は閉まっておりましたw。土日祝日はおやすみなのでお気をつけください(日曜日にお伺いしてました)。

ということで、お取り寄せしました。その1、吉野拾遺(よしのしゅうい)です。吉野拾遺とは、後醍醐天皇の吉野遷幸から後村上天皇の時代までの南朝に関する古書のお名前なのだそうです。 こんな感じの葛湯の素となります。 一度温めたコーヒーカップに、沸騰しているお湯と吉野拾遺(よしのしゅうい)を入れ、約30秒待ってからかき混ぜるそうです。 一つ取り出しました。 こんな感じで固まっております。純真寒晒しの吉野葛で出来ております。 お湯に溶かした図。優しい甘さが体に沁みる…!星形のものは、桜花をかたどった浮菓子。カワイイですね。ホッとする美味しさです。子供の時、風邪ひいた際に飲んだなぁ。

お取り寄せしたものその2、吉野懐古です。袋を開けるとこんな感じです。 こんな感じの干菓子です。純真寒晒しの吉野葛に、四国産の和三盆を混ぜ込んだもの。一般的な落雁よりまろやかな気がします。

こんなパンフレットも入っていました。

葛湯を飲んでいた時に、「風邪ひいた時に飲んだよね」と周りに話したものの誰にも通じずビックリしました。これ、関西方面だけのお話なのかしら。それとも単に廃れてしまっただけなのか。私自身も飲んだ経験はそこまで多くないのですが、飲むと昔を思い出す郷愁の味です。体にも良さそうなので、定期的に飲みたいなぁ。松屋本店さんの商品は、公式サイトからお取り寄せできますよ。

———松屋本店 基本情報———-
〇創業年 1842年創業 / 天保13年創業
〇営業時間
・8:30~16:30
※土・日・祝 定休日
〇住所
奈良県吉野郡吉野町飯貝520
(公式サイト)⇒吉野本葛、葛湯の松屋本店 創業天保十三年

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