浅草の墨田川を挟んだ川向にある向島。桜の名所としても知られ、自然豊かな向島は、大名の下屋敷町が立ち並び、花街の起源の町でもあります。そんな向島にある、「向島三大和菓子処」とも呼ばれる和菓子屋さんの一つへ伺ってきました。
1869年創業 (明治2年)、きな粉と白蜜を付けて食べる草餅で有名な 向じま 志”満ん草餅
浅草エリアから、桜橋を墨田区側へ渡った先にある向島。この向島にある向じま 志”満ん草餅さんは、浅草から約20分、スカイツリー駅からも約15分と、ウォーキングにちょうど良い距離にあります。1869年(明治2年)に隅田川の渡し船のお客さん向けに、草餅を提供する茶屋として創業されました。隅田川の土手にはよもぎが自生していたそうで、当時はそのよもぎを摘んで、草餅を作っていたそうですよ。
ちなみに屋号であり、商品名である、志”満ん = じまん、はもちろん自慢を意味するのですが、どこへ出しても誇れる草餅を作る『志』を込めて名付けられたそう。なんか、カッコいいですね。
こちらが店舗外観。リニューアルされたばかりなのか、凄く奇麗な店舗でした。
志”満ん草餅さんの名物といえば、店名でもある志”満ん草餅。こちらは餡入りとあん無しがあります。今回は両方3つずつ入ったものを購入。
袋を開けるとこんな感じです。白蜜ときな粉が入っています。中身はこんな感じ。凹んでいる手前にあるのがあんこが入っていないもの、奥にある丸いものがあんこ入りのもの、となります。凹んでるあんこ無しのほうには、きな粉と白蜜をたっぷりかけて食べます。よもぎの苦みと、白蜜の甘みが凄く合います。これ美味しいなぁ。中には小さなカタログも入っていました。正方形のすっきりデザイン。こちらのカタログの中に、創業時のお話や、志”満んの由来が書かれていました。
草餅自体は、あまり好んで食べるほうではなかったのですが、そんな自分の態度を改めたくなるぐらい、志”満ん草餅は美味しかったです。苦みがあるからこそ、甘さが引き立つというか、凄く美味しいんですよね。機会があればお土産で再度利用してみたいと思います。
冒頭で書いたのですが、「向島三大和菓子処」とは、1717年創業の長命寺桜もちさん、慶応年間創業の言問団子さん、そして1869年創業の志”満ん草餅さんを指します。3店舗共に特徴があって、向島へ行く際は、何処に行くか悩んでしまいそうです。個人的には、長命寺桜もちと言問団子の両店でイートイン、そして志”満ん草餅をお土産に、が一番良いコースだと思います。若干の食べ過ぎ感はありますけれどw。
——–向じま 志”満ん草餅 基本情報———-
〇創業年 明治2年創業 / 1869年創業
〇営業時間
9:00~17:00
※水曜日 定休日
〇住所
東京都墨田区堤通1-5-9
(公式サイト)⇒向じま 志”満ん草餅
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