牛鍋店から鰻店へと転身した今荘の鰻重 is 旨い / 東京 神保町 1897年創業 (明治30年)

江戸時代は武家屋敷町で、旗本の神保長治氏の屋敷があったことに由来する千代田区神田神保町。近隣の駿河台地区にかけて各種の学校や大学が集積していますが、それらの私立大学が明治初期に法律学校として相次いで開設された際に、古書も含めた法律書の書店が次々に生まれ、やがて多くの一般書・専門書の新刊書店・古書店が建ち並んで、今や世界最大規模の神田古書店街を形成しました。和洋中の飲食店も数多く建ち並び、平成中期以降は神田小川町など近隣にかけてカレー料理店も多く集まってきました。一方で古風で特色ある喫茶店も多く、老舗の飲食店や和菓子店なども残っています。

1897年頃創業、牛鍋店から鰻店へと転身した 今荘

神保町駅から徒歩1分、九段下駅から徒歩5分ほどの場所にある 今荘。1897年(明治30年)に今津荘松さんによって牛鍋店として創業されました。その後割烹を経て、現在は鰻一本に絞られています。お店の方とお話したところ、店名の今は「今津の今と、修行した牛鍋店から今の字を頂いたと聞いている」とのことでした。この当時に立ち上げられた、1895年創業 浅草の今半さん1880年創業 新橋の今朝さんに”今”の字が付いているのは、政府公認のと畜場 今里村から仕入れている、という証明のためであったので、今荘さんの修行先もその当時のいずれかのお店で修行されていた、ということかもしれません。

という今荘さんの外観。下の部分だけ見ると日本家屋っぽく見えるのですが、上部に丸窓が付いていたりと個性的。この建物は1933年(昭和8年)に建てられたそう。

メニュー表撮り忘れましたが、うな重1品のみ。こんな感じで運ばれてきます。いやー、楽しみ!

オープンした図。

鰻の寄りカット。いやー、この照りがヤバい!!!よく脂ののった柔らかめ鰻で、タレはやや辛め。ご飯が進む系。いいっすなぁ。
店舗の方から雑誌に取り上げた際の記事を見せて頂きました。 こちらの雑誌には牛肉店 今荘とありますね(牛鍋店兼牛肉屋さんだったのかな)。

今荘さん、とっても美味しかったのですが、営業時間がランチタイムのみ、のため中々行くタイミングが難しいお店なのです。ですので、ランチタイムに神保町にいる!って時に、ぜひ狙ってみてください。美味しい鰻が食べられますよ!

———今荘 基本情報———-
〇創業年 1897年創業 / 明治30年創業
〇営業時間
11:30〜14:00
※土・日・祝 定休日
〇住所
東京都千代田区神田神保町3-15-1
(食べログ)⇒ 今荘 (いましょう)神保町/うなぎ [食べログ]

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