日の出楼の、和布羊羹、ワイン羊羹、紅羊羹の3種食べ比べ / 徳島 徳島市 1852年創業 (嘉永5年)

徳島県の県庁所在地である徳島市は、江戸時代は蜂須賀氏の徳島藩の城下町。1585年(天正13年)に藩祖・蜂須賀家政(正勝・通称小六の子)が渭津(いつ)の地に築城した際に命名した徳島は、立地する吉野川河口三角州の“島”に縁起良い“徳”を冠した地名。江戸期から明治までは特産の藍や木材の集散地として栄えた商業都市であり、古くから木材業や家具などの木工業も盛んでした。江戸中期から阿波和三盆糖の生産を始め薩摩・讃岐と並ぶ砂糖の一大産地となり、今も残る阿波ういろ・滝の焼餅等の伝統菓子を生み出しました。毎年8月開催の阿波踊りには全国から多数の見物客が訪れ、眉山がそびえたち138の川が流れる市内には、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が多数残っています。

1852年創業、阿波踊りにも歌われた老舗和菓子店 日の出楼

徳島駅から徒歩20分ほど、阿波富田駅から徒歩15分ほどの場所にある 日の出楼。1852年(嘉永5年)に金毘羅神社門前の餅屋としてスタートした同店は、戦前の阿波踊り歌で「池又 菓子屋じゃ、日の出は餅屋じゃ、新町橋まで行かんか来い来い」と歌われた老舗和菓子店です。皇室、皇族の方がいらっしゃる際に訪問された、徳島を代表する名店の一つとなっています。

という、日の出楼の外観。創業 嘉永五年の文字が眩しい…! もう少し正面寄りのショット。看板の文字のカスレ具合が素敵。

店舗内に入りました。ディスプレイには沢山のお菓子が並んでいます。

羊羹のコーナーに気になる切り抜きが。ポルトガル出身の文人モラエスさんの愛した羊羹なのだそう。

羊羹といえば、明治43年に開発された鳴門ワカメを使った和布羊羹も有名です。今回は羊羹を買おうと決めました。
ということで買ってきました。和布羊羹、赤ワイン羊羹、復刻版 紅羊羹の3種類です。

まずは赤ワイン羊羹から。モラエスの故郷ポルトガルのワインを使った羊羹なのだそう。箱の側面にも解説が。
こちらが中身。ワインの味はほぼ感じないですが、通常の羊羹よりも若干フルーティーかも?そして元祖和布羊羹。箱の色からしてワカメです。 取り出した図。み、緑…!味は通常の羊羹に、少し塩味が加わった感じで美味しい。羊羹って海藻と合うよね。
復刻版紅羊羹は写真を撮り忘れましたが、赤ワイン羊羹と似た鮮やかな赤味がかった羊羹で、味が通常の羊羹と同じ分何だかちょっとした違和感があって楽しかったです。あれ、いつもの羊羹だ、みたいな。
と、和布羊羹、とっても美味しかったです。江の島にある1902年創業 中村屋羊羹店の海苔羊羹と同じで、羊羹の甘さにちょっとした塩味が加わって美味しかったです。羊羹と海藻類は案外合いますね。他にも海藻系羊羹があれば食べてみたい…!

——- 日の出楼 基本情報———-
〇創業年 1852年創業 / 嘉永5年創業
〇営業時間
・9:00-19:00 (日・祝は18:00まで)
※定休日なし
〇住所
徳島県徳島市二軒屋町1-8
(公式サイト)⇒ 徳島の老舗和菓子店 日の出楼 [公式通販ショップ]

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