茨城県の南部、千葉県との県境にある取手市。水戸街道が通り、利根川の恵みもあるこの街には、老舗が幾つか点在しています。
1910年創業、7回漬けて作る奈良漬けを提供する 山中屋
取手駅から2分強の場所にある山中屋。1910年(明治43年)に、ここ取手で創業しました。取手市周辺は利根川水流の恵みを受け、酒造りが盛んな街で、酒造りから出来た酒粕を使って奈良漬けづくりも盛んになったそう。歩いて3分の距離にある明治元年創業の新六本店さんと並ぶ、奈良漬けの老舗ですね。
こちらが店舗外観。紫のビルが目印です。入ると奈良漬けがずらーっと並んでいています。
奈良漬けは当然のように購入。山中屋さんのは7回漬け込むというとても手間をかけられている商品です。
切り分けた図。奈良漬けらしい透明感があります。凄く奇麗。
山中屋さんは、千葉県成田市の名物となっている鉄砲漬も作られています。千葉と同じ醤油漬けもあれば、山中屋さん独自の醤油を使わない奈良漬け風の鉄砲漬もあります。今回は醤油を使っている、たまり鉄砲漬を購入しました。こちら切り分けた図。うりの種子を取り、その中にしその葉で巻いた青とうがらしを詰めて作ったお漬物です。ウリが筒に、唐辛子が弾に見立てられ、鉄砲漬と名付けられいます。唐辛子が入ってて、辛しょっぱい大人な味。
山中屋さんの奈良漬けは昔ながらの奈良漬けで、ある種癖が強く、お漬物がやや苦手な私にはちょっと辛い食べ物でした。が、まわりのお漬物好きの皆さんは「美味しい!」と沢山食べられていました。昔ながらのしっかり作られた味がお気に入りだったようです。鉄砲漬に関しては、更に上級者向けで、その辛さとしょっぱさにビックリしました。が、これも好きな人には堪らない味で、お漬物好きに気に入って頂けました。お漬物好きの人に受ける山中屋さんでした。
———山中屋 基本情報———-
〇創業年 明治43年 / 1910年創業
〇営業時間
8:30~19:30
※月曜日 定休日
〇住所
茨城県取手市取手2-3-3
(公式サイト)⇒奈良漬け、なす漬物、きゅうり漬物、鉄砲漬けの漬物販売・通販・お取り寄せ【山中屋の漬物】
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