新潟県中央部の加茂(かも)市は、1954年(昭和29年)に南蒲原郡加茂町が同郡下条村を編入して市となり、同年及び翌年に中蒲原郡2村を各編入して現市域となって、市域は東西に細長く三方を山に囲まれた市街地を加茂川が貫流しています。794年(延暦13年)に青梅神社に分祀された京都の賀茂神社(賀茂別雷神社/上賀茂神社及び賀茂御祖神社/下鴨神社の総称)の社領となって加茂の地名が生まれ、江戸時代は上杉氏の新発田藩領でした。古くから木工が盛んで加茂桐箪笥(全国生産の70%)・建具・屏風・綿織物(加茂縞等)・手漉和紙等の伝統品や七谷産こしひかり・果実(和梨・洋梨・桃等)・ハム・ソーセージ・清酒・かりんとう・かも汁・いなか汁等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の料理店・和菓子店・和洋菓子店・食品会社・酒蔵などが残っています。
1884年創業、白玉粉製造から始まった 渡英商店 (わたえいしょうてん)
加茂駅から徒歩1分ほど、新潟駅から車で50分前後の場所にある 渡英商店。1884年(明治17年)に渡辺虎平氏が白玉粉製造業の山世商会として創業しています。渡辺虎平氏は、白玉粉の大量生産技術を確立した人物で、戦前は日本一の生産量を誇る企業だったとのことです。そんな山世商会は第二次世界大戦後の米の統制で商売ができなくなり一度解散、その後3代目・渡辺英一氏の時代に渡英商店として白玉製造を再開し現在に至ります。渡英商店さんといえばイタモチで知られていますが、こちらは昭和40年代から製造を開始した商品で、少し薄めなお餅を真空パックしたものとなります。
という、渡英商店さんのイタモチの玄米餅版が売っていたので買ってきました。厚さ1cmにも満たない、薄い板状のお餅です。
パッケージ裏側です。このスタイルはつきたてのお餅をすぐに真空にしているので、お餅本来の美味しさが閉じ込められているそうです。
で、焼き上がりの図です。
少しだけ寄りの写真も。玄米のお餅なので、独特の色味をしています。
食べてみて、本当にびっくりするぐらい美味しく驚きました。お米の甘さと旨味がぎゅっと詰まっているんです。これ、玄米だから美味しいのか、イタモチだから美味しいのか判別がつかなかったのですが、とにかく美味しく感動しました。こんな美味しいお餅が、日持ちするスタイルで売られているのは衝撃です。見つけたら必ずリピします!
↓渡英商店さんの玄米餅のイタモチは、楽天でも購入できますよ。
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—— 渡英商店 基本情報———-
〇創業年 1884年創業 / 明治17年創業
〇営業時間
・本社機能のため割愛
〇住所
新潟県加茂市駅前7−4
(公式サイト)⇨ 板餅(包装餅)専門店/(株)渡英商店 | 板餅(包装餅)の製造を続けてきた新潟の老舗。板餅(包装餅)は水分量が多く焼くとふっくらもっちもちに。板餅(包装餅)専門店