上野屋本店のつばき餅 / 新潟 新潟市 嘉永年間(1848-1855)創業

新潟県庁所在地の新潟市は、江戸時代は長岡藩(西部)・新発田藩(東部)・村上藩(一部)でした。新潟の意味には信濃川・阿賀野川の河口の中州に形成された“新しい潟”説等の諸説があり、県名の由来となっています。新潟港(新潟市・北蒲原郡)は古くから日本海側の重要港として栄えて、江戸時代には北前船寄港地であり、幕末に日米修好通商条約による開港5港の一つとなり、現在も水陸交通の要衝です。茶豆・南蛮蝦(甘蝦)・ノドグロ等の特産物、柿の種・笹団子等の名物、のっぺ・わっぱ飯・タレカツ丼・イタリアン等の郷土料理・地場食品も多く、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が何軒も残っています。

嘉永年間(1848-1855)創業、手作り和菓子とおにぎり等を販売する上野屋本店

新潟駅から車で7分程度、歩いて20分ほどの礎町通にあるのが上野屋本店さん。詳しい歴史は不明ですが、嘉永年間(1848-1855)創業と、新潟のお餅屋さん、和菓子屋さんの中でかなり長い歴史をお持ちのお店となります。

こちらが店舗外観。小さめなスペースで、その日作ったものを販売されている、といった感じのお店。

こちらがショーケース。新潟銘菓の笹団子はもちろんのこと(伺ったときは残念ながら売り切れ!)、様々なお餅・お饅頭に加えて、おいなりさんやオニギリと幅広いラインナップです。

お店の方に、お店のオススメと、新潟らしい食べ物をお伺いしたところ、オススメとしてコーヒー大福、新潟らしいものとしてつばき餅をオススメして下さいました。ので、その2つを購入。こんな感じの包み紙に入れて頂けました。

開けるとこんな感じ。左がコーヒー大福、右がつばき餅です。

コーヒー大福寄りショット。コーヒー大福はやや苦味のあるコーヒーの餡(というかソース的なピューレっぽいやつ)と生クリームの甘みがマッチして中々のハマりテイスト。

そしてこちらがつばき餅。「ういろうみたいな感じ」と説明を受けていたのですが、確かにういろうのような食感と味でした。気持ちつばき餅の方が、プルプルし甘みが抑え気味な気がします。ので、ういろうより食感も甘みも上品方向。つばき餅は、調べた感じだと、新潟の水原のほうの名物のようですね。

上野屋本店さんは情報量が少ないため(食べログにもない)、ドキドキしながら買いに行ったらのですけど、お店でこだわりの品々に出会えてとても満足した訪問になりました。お饅頭からオニギリまで販売されているので、地域の方がちょくちょく買いに来られている姿を見かけ、地域密着の老舗のあり方として素晴らしいなとも感じました。こういう老舗に残って欲しいし、早くもっと訪問しておきたいなと感じます。

——-上野屋本店 基本情報———-
〇創業年 嘉永年間(1848-1855)創業
〇営業時間
7:00~18:00
※第2・第4日曜日 定休日
〇住所
新潟県新潟市中央区礎町通4の町2104
(公式サイト)⇒ なし

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