広島県安芸郡は、江戸時代は広島藩(安芸藩/芸州藩)領の広い地域で、明治から平成にかけて現在の呉市・江田島市等が離脱して今の郡域となっています。海田町(かいたちょう)は安芸郡の中心地として発展し古くは郡役所も置かれ江戸時代は西国街道の宿場町で、現在は陸上自衛隊第13旅団司令部が立地し、マツダ関連工場も多く所在しており、それらに勤務の中国・南米等の外国人も多く居住しています。広島市や呉市のベッドタウンでもある郡内には老舗の食品会社なども存在しています。
1877年創業、精肉店一筋で100年強 肉のウエダ (植田商店)
海田市駅から徒歩3分ほど、広島駅から車で12分ほどの場所にある 肉のウエダ。1877年(明治10年)に、植田佐賀之介氏によって創業された精肉店です。現在は6代目のご主人によって運営されており、創業時のビジネスである精肉小売に加えて、精肉卸・精肉加工・業務用食品スーパーとビジネスを広げられていらっしゃいます。
という、肉のウエダさんから広島名物コリコリホルモンせんじ揚げ(せんじがら、とか、せんじ肉等とも呼ばれます)をお取り寄せしました。これ、大好きなんですよねぇ。
上から見た図。豚ホルモンを揚げて乾かしたもので、端的にいうとめちゃくちゃビールに合いますw。
せんじがらは、私がローカルな食べ物にハマるきっかけになった食べ物の1つです。私は2005年ぐらいの時、ローカルなご飯の連載をマガジンハウスさんでさせて頂いていて、その時に取材をしたのが、広島市内の福島町であり、名物のホルモン天ぷら&せんじがら、だったんですね。
広島に詳しい人はわかるかと思うのですが、この辺り(電停の駅でいう福島や観音)は元々広島の人のおじちゃんたちがいう「トバ(=屠殺場)」があった場所で、そこで出るホルモンの有効活用として天ぷらやせんじがらが、でんがく(ホルモンのスープ)等が食べられるようになったそうです。05年当時取材先から言われたのは、「この土地の歴史を掘り返さんでもええから」と実は記事にすることができなくて。その後ホルモン天ぷらもせんじがらも、広島名物として出てくることになり、今日紹介できているわけですが、世の中にはその土地で生まれた理由がある食べ物があって、やっぱり私はそういうものに惹かれてしまうのです。
と、この記事が1400記事目となるので、珍しく長めに書いてみました。1500軒目の老舗紹介目指して淡々と更新していきたいと思います!
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——–肉のウエダ(植田商店) 基本情報———-
〇創業年 1877年創業 / 明治10年創業
〇営業時間
・9:00~19:00(揚げ物L.O.18:45)
・祭日は18:30閉店(揚げ物L.O.18:00)
・12/31と1/5は18:30閉店
※日曜日、1月1~4日、5月5日 定休日
〇住所
広島県安芸郡海田町稲荷町8番13号
(公式サイト)⇒肉のウエダ | 肉のウエダ