広島県東部で県南東端の福山市は、1916年発足の旧・福山市が1966年に旧・松永市と合併して現市となりました。元は蝙蝠(こうもり)山と称した福山城の地を“蝠”が“福”に通じるとして水野氏が福山と命名したのが地名由来です。下駄(全国生産8割)・琴(全国生産7割)・備後絣(日本三大絣)・畳表・デニム等の地場産品が多く、クワイ(全国生産8割)・グリーンアスパラガス・青大(巨大胡瓜)・葡萄・桃・杏・海産物やその加工品(鯛竹輪・ガス天等)・加工醤油・保命酒・とんど饅頭・本物そっくりスイーツ等の特産物・名物が豊富で、名勝・鞆の浦を望む市内には老舗の和洋菓子店・食品店などが残っています。
1910年創業、福山に唯一残る酒蔵 天寶一 (てんぽういち)
神辺駅から徒歩14分ほど、福山駅から車で25分前後の場所、神辺エリアにある 天寶一。1910年(明治43年)に創業された、福山に唯一残る酒蔵となっています。仕込み水に地下200メートルの「古代水」と呼ばれる超軟水を使うのが特徴です。G7に採用されたお酒等、多くの名酒を生み出しています。
という、天寶一さんの外観です。神辺エリアに初めてきましたが、江戸の街並みを感じられる古い建築物のある素敵なエリアで、天寶一さんもその風景を形作る素敵な蔵&日本家屋でした。
正面からの写真もどうぞ。 店内に入りました。天寶一さんといえば、出来立てのお酒をできる限り空気に触れさせずに直汲み(じかくみ)する、直汲みシリーズが有名です。 近年の人気商品はG7に採用されたローズマインドです。福山といえばバラなのですが、バラ酵母を使って仕込んであります。私が伺った23年は本店限定販売でしたが、24年からオンラインでも販売されています。
という、ローズマインドを買ってきました。シールにバラ酵母仕込とあるのが良いですね。 ラベルをアップでどうぞ。
ラベル横部分です。米も麹も広島産です。 福山と薔薇について。戦後復興のシンボルで、戦後街に潤いを、と公園に植えられたのが始まりです。その中で生まれたのがローズマインドという言葉だったそう。
バラ酵母のお酒は初めてのみましたが、甘口寄りで華やかさを全開に感じられる日本酒でした。新世代のお酒って感じがして、とても印象的でした。地元の名物を酵母に使うという手法自体が素敵ですね。
——-天寶一 基本情報———-
〇創業年 1910年創業 / 明治43年創業
〇営業時間
・8:30 – 18:00
※無休
〇住所
広島県福山市神辺町大字川北660
(公式サイト)⇒ 天寶一 official site | 広島県福山市唯一の地酒