首相官邸で天ぷらを揚げていた、てん茂でランチ / 東京 日本橋本町 1885年創業 (明治18年)

江戸時代に京都・大阪などから大店が進出して江戸を代表する大商業地の一つとして発展してきた日本橋本町。多数の薬問屋があった名残で製薬会社の本・支店も多く、著名な飲食店・和菓子店・食品店などが数多く軒を連ねている東京の代表的な老舗の聖地です。

1885年創業、首相官邸でも天ぷらを挙げた てん茂

新日本橋駅から徒歩1分、三越前駅から徒歩3分ほどの場所にある てん茂。1885年(明治18年)に、奥田茂三郎氏が屋台の天ぷら屋さんとして創業されました。1907年(明治40年)に現在の地にお店を構えられ、1947年(昭和22年)に現在の建物となったそう。江戸前の天ぷららしい、100%ごま油で揚げられています。写真撮り漏れましたが、1857年創業の岩井の胡麻油を使われていらっしゃいました。

という、てん茂さんの外観。昔ながら感にグッときますね。

正面からの図。オープン前に撮ったので暖簾かかっておらず、でした・

私が伺ったタイミングは、お昼の創業感謝メニューをやっていらっしゃり、なんと天ぷら5品で2,200円でした。お得が過ぎる。

私、実は間違えてオープン時間前に伺ってしまい、前をウロウロしていたら、店内に入れてくださいました。や、優しい…。店内の雰囲気はこんな感じ。歴史あるお店に来たーって感じです。

横をむいてみたら、首相官邸に天ぷらを揚げにいった際のお写真が。

逆サイドには天ぷらの由来が。角度的にみづらい箇所もあるので、次にもう1枚あります。

こっちは写り込みで見づらいという…。2つの写真を行き来しながら読みますと、天ぷらは安土桃山時代にキリスト教の宣教師と共にやってきたこと。キリスト教の四旬節「クアトロ・テンプラシ」に魚のフライを食べる習慣があり、そこから揚げ物を「てんぷら」と呼ぶようになった、という説が紹介されています(天ぷらの起源には諸説あり、そのうちの1つとなります)。

ランチに戻ります。こちらが通常のメニュー。お得すぎる創業感謝メニューにしようか悩んだ結果、確かAをオーダー(あやふやで御免なさい。特だった可能性もあります。)

まずは天つゆと薬味が入場します。期待値上がりますね。

目の前で天ぷらを揚げて、そのままサーブされます。スタートは海老から。ごま油100%で揚げた、少し衣厚めの天ぷらです。素材の火の通り具合が絶妙…!

ナスがやってきました。身がとろける。

珍しいものがやってきました。パセリの天ぷらです。リフレッシュされる感じがありますね

そして稚鮎です。ちょっとした苦味がアクセントになってて美味い。あと50匹は食べられそう。

椎茸です。ジューシーで、これも何個が食べたかったぐらい。

メインともいえる穴子がやってきました。サクッとふわっとしてて、最高以外の言葉がない。諸説ある天ぷらの開発者に感謝。

万願寺の天ぷらで、もう一つのメインに向かいます。

と、その前にご飯が入場。 赤だしも同時入場。豆腐も力強く美味い。

で、少し遅れてもう一つのメインかき揚げがやってきました。あぁ、最高の天ぷら体験ですな。

てん茂さんの天ぷらを堪能し尽くしたかったので、お得な創業感謝メニューを避けて、別メニューにしたのですが、もう物凄い満足感でした。同じ江戸前の浅草の天ぷらと比べると、衣が厚めでコッテリ感を感じさせない高級天ぷらって感じ。この天ぷらならあと20年は食べ続けられそうだ。また食べに行きたい!

——-てん茂 基本情報———-
〇創業年  1885年創業 / 明治18年創業
〇営業時間
・[月~金]
12:00~14:00 17:00~20:00(閉店)
・[土]
12:00~14:00 17:00~19:00
※日・祝 定休日
〇住所
東京都中央区日本橋本町4-1-3
(公式サイト)⇒ てん茂 | てん茂は胡麻油100%で揚げた江戸前てんぷらのお店です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です