塩荘の鯛の押し寿司”鯛の舞”に小躍りして喜ぶ / 福井 敦賀市 1903年創業 (明治36年)

福井県敦賀市は旧越前国敦賀郡(県嶺南地方)ですが、木の芽峠で他の越前地域とは遮断されていて、江戸時代は小浜藩(若狭国)の支藩でした。地名由来には、崇神天皇の時代に朝鮮半島から渡来した“都怒我阿羅斯等(ツヌガアラシト)”に因んだ“角鹿(つのが)”が713年(和銅6年)に“敦賀”となった等の複数説があります。古代より、特に江戸中期から明治中期には北前船により、蝦夷地(現・北海道)からの板昆布が敦賀湊で水揚げされ、琵琶湖経由で京・大阪へ送られていました。出汁昆布・手漉きおぼろ昆布等の加工品生産量は現在も全国の8割以上で、他にも魚肉練り製品・へしこ・鰊寿司(麹漬)・水仙饅頭(葛饅頭)等の特産品・名物が数多くあります。市内には越前国一宮の氣比(けひ)神宮・敦賀赤レンガ倉庫・敦賀鉄道資料館(旧敦賀港駅舎再現)等の観光名所と共に、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が何軒も残っています。

1903年創業、塩の商いをしていた荘兵衛さんが作った駅弁店 塩荘

敦賀駅構内で駅弁を販売をしている塩荘。創業を1903年(明治36年)としている塩荘さんですが、この年は塩荘として敦賀駅構内で駅弁販売を開始した年。
塩荘さん自体は江戸時代から存在し、敦賀で塩の商い等をしていた荘兵衛さん、から、塩荘の名で呼ばれるようになったそうです。そんな塩荘さんは、駅弁販売に留まらず、レストラン事業等も行われていらっしゃいます。

という塩荘さんの敦賀駅構内の販売所がこちら。駅構内の1スペースなので割とこじんまりとしております。

コンパクトな店内には、塩荘さんのお弁当が沢山販売されています。今回は高級路線の駅弁として知名度の高い”鯛の舞”1600円を購入しました。

こんなパッケージです。塩荘さんは昔から鯛鮨を販売されていらっしゃいますが、鯛の舞は鯛鮨の高級ラインという位置づけのようです。箱を開けるとまさかの杉の木箱が出てきます。流石高級品!

こちらが中身。いやー、美しいですね。鯛の舞は、近海で獲れた小鯛を使用した押し寿司で、福井県産のお米の上に、酢で〆た小鯛を乗っけています。
鯛の舞という名前通り、鯛の美味しさが口の中で踊り、食べた喜びを踊って表現したくなるぐらい美味しいです。

とはいえ押し寿司でしょ?とか、思ってしまう人にほど食べてもらいたいです。どれぐらい美味しいかというと、このブログでは珍しい箸上げ画像を撮りたくなるぐらいw。ちなみに杉の箱に入っているからか、杉の木の香りがほんのり酢飯に残っていて、これがまた良いもの食べてるなぁ、って感じにさせてくれます。

別のタイミングのお話になりますが、しおそうの冷凍いくらが美味しいと伺い購入しました。

常温で長時間かけて解凍するのがよいそう。

こちらが解凍後の姿。粒がたっていて美味しかった…!これ、また買いたいなぁ。

駅弁はこのサイトでも何度か紹介していますが、日本の鉄道創成期に出来た駅弁屋さんが、各地で100年超えの老舗として活躍されています。何だか嬉しくなっちゃいますね。駅弁は、立ち上げ時から地元の食を強く出される傾向にあるので、食べに行くのが楽しい食の一つ。塩荘さんもまさにそんなお弁当を沢山作られていました。
今回食べた鯛の舞、本当に美味しくて、近隣の方はこれを食べるために訪問する価値があるのではと個人的に思います。

いや、東京だし、とかの遠い人は塩荘さんの商品は楽天でも買えます。少し形状は違いますが、元祖鯛寿司となります。

 

——-塩壮 基本情報———-
〇創業年 1903年創業 / 明治36年創業

※以下は、JR敦賀駅構内の販売店の情報です。
〇営業時間
・7:00~18:00
※無休
〇住所
福井県敦賀市 敦賀駅構内
(公式サイト) ⇒ 株式会社 塩荘 | 江戸初期から敦賀の発展と共に歩んできた「食」の総合カンパニー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です