北海道南端の渡島半島南東部に位置する函館市は札幌・旭川各市に次ぐ道3位の人口を擁する道南地方の中心都市。地名由来には、室町期に津軽の豪族河野政通が函館山北斜面の宇須岸(ウスケシ、アイヌ語で“湾の端”)に築いた箱に似た形の館からの“箱館”説や、アイヌ語の“ハクチャン(浅い・砦)”由来説等があり、明治初期に“函館”と改称されました。江戸時代は松前藩が治めており(末期の一時期は幕府直轄)、箱館は松前・江差と共に(松前三港、蝦夷三湊)天然の良港で海産物交易の集積地として栄え、1859年(安政6年)に日米和親条約による日本最初の対外貿易港として長崎・横浜と共に開港されました。烏賊を筆頭に豊富な海産物・寿司等の魚介料理・世界各地の料理・函館ラーメン等の地場食品・和洋菓子(“函館スイーツ”)等の食文化も豊富で、市内には老舗が多数点在しています。
1922年創業、伝統製法で作るほうじ茶・地元食材を使ったお茶を扱う 中西翠香園 (なかにしすいこうえん)
函館駅から徒歩6分ほどの場所にある お茶のなかにしこと中西翠香園。1922年(大正11年)に中西 政一氏が創業したお茶屋さんです。今も伝統製法でほうじ茶を作り続け、お店の前に行くと香ばしい匂いがします。2014年からは、函館含めた道南地区の魅力発信のため、玄米や黒千石大豆等の地元食材をつかったお茶も作られています。
という、お茶のなかにしさんの外観です。看板の文字が大きくて分かりやすいですね。
暖簾をアップで。右端に大正十一年創業と書いてあります。
店内に入りました。お茶がずらりと並んでいます。
逆サイドには木箱が。めちゃくちゃカッコ良い。
こちらは2014年から作られている道南素材を使ったシリーズ。黒千石・有機玄米・王様しいたけ等々気になるお茶が沢山あります。
地元のコーヒー屋さんとタッグを組んだ、函館ほうじ茶珈琲なる商品まで。
店内には創業当時の写真が。中西政一茶商店とも書かれていますね。素敵な写真だなぁ。
今回は函館ほうじ茶珈琲をチョイス。Speciality Cofee COCOROさんとのコラボ商品です。
パッケージ裏側です。これは、ほうじ茶?それとも、コーヒー??と書かれているのが気になりますね。
中身はコーヒーを淹れる名前がわからないアレでした。
上を切って開けると、ほうじ茶が入っています。ここにお湯を入れて蒸らし、その後にお湯を注いで抽出します。
出来上がりがこちら。匂いはコーヒーであり、ほうじ茶ですw
口に含んだ時に最初に感じるのはコーヒーの香りと味で、後味としてほうじ茶が残る飲み物で、コーヒーでありほうじ茶でした。中々ユニークな味がします。何に合わせるのかがちょっと見えづらいですが、飲み方が開発されるなら、とても良いドリンクになる気もします。発展系が楽しみですね。
——–中西翠香園 基本情報———-
〇創業年 1922年創業 / 大正11年創業
〇営業時間
・9:00 – 18:00
※日曜日 定休日
〇住所
北海道函館市若松町7-19
(公式サイト)⇒ 中西翠香園|厳選素材と伝統の技で作る香り豊かな日本茶