桑田醤油醸造場、イツナギ醤油はやや甘め / 広島 府中市 文久年間(1861 – 64)創業 

広島県南東部の府中(ふちゅう)市は、1954年(昭和29年)の芦品(あしな)郡府中町及び5村合併で発足し、昭和中期・後期2回の同郡・御調(みつぎ)郡諸村等編入と2004年(平成16年)の甲奴(こうぬ)郡上下町(じょうげちょう)編入とで現市域となりました。府中の地名はかつて備後国の国府所在地だったとの説が由来とされます。府中家具(府中箪笥等)・備後絣・衣料(ユニフォーム等)・竹炭・諸田牛蒡・府中味噌・銘菓(味噌饅頭・恋しき饅頭・各種棹物・西村屋どら焼き・タンス最中・洋酒ケーキ等)・麺類・鮎甘露煮・備後府中焼き(挽肉・キャベツ・麺・卵のお好み焼き)等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の料理店・飲食店・和菓子店・洋菓子店・醸造所(味噌)・食品店・食品小売店・旅館などが残っています。

文久年間創業、府中最後の醤油蔵 桑田醤油醸造場

西町のバス停から徒歩2分ほど、府中駅から徒歩8分ほどの場所にある 桑田醤油醸造場。詳しい創業年は分からないとのことですが、文久年間 (1861-64)に創業されているとのこと。宮内庁に納めていた実績もある歴史も伝統もある老舗店で、府中市に残る唯一の醤油蔵となっています。かつて市内にあった桑田酒造店さん(現、株式会社亀屋)は、桑田醤油醸造場さんから明治初期に分家されたお店とのことです。

という醤油醸造場さんへ。ここが入り口で良いのかしら? と、入ってみたらお醤油屋さんでした。醤油の銘柄はイツナギ印です。 こちらがイツナギ醤油です。左の白ラベルが濃口、右の青ラベルがうすくちです。どちらも一升瓶のみの提供で800円前後でした。

店内には賞状も飾られていました。大正時代に醤油の何かしらの大会で1等賞を受賞されています。

で、今回は白ラベルの濃口を買ってきました。 ラベルをアップで。アミノ酸や甘味料入っていますね。 で、出したみたのがこちら。お、甘めだ。

私は20年近く広島を行き来する仕事をしていたのですが、広島で甘い醤油は初めてでした。九州のものほど甘くないけれど、しっかり甘い。へー、面白いなぁ。買うときに気が付かなかったので、なぜ甘口かはお伺いできていないのですが、ここにたどり着いた理由が知りたいなぁ。

———桑田醤油醸造場 基本情報———-
〇創業年 文久年間(1861 – 64)創業
〇営業時間
・9:00~18:00
※日曜・祝日 定休日
〇住所
広島県府中市目崎町769
(広島県醤油協同組合内 公式ページ)⇒桑田醤油醸造場 | 広島県醤油協同組合

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