石川県庁所在地の金沢市は、江戸時代は加賀・能登・越中の三国を治めた加賀藩(102万5千石)前田家の城下町として繁栄。金沢の地名は、芋掘り藤五郎が山芋洗いの際に砂金が出た“金洗いの沢”(“金城霊澤”、兼六園内の金沢神社隣の泉)に由来するとされています。加賀野菜・鰤・ズワイガニ(雌は香箱ガニ)・清酒等の県特産食品を始め、治部煮・かぶら寿司・ごり料理・笹寿司・金沢おでん等の加賀料理・郷土食や各種和菓子等の食・菓子文化も豊かで、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が数多く残っています。
寛永2年創業の加賀藩御用菓子司 森八
寛永2年(1625年創業)に創業した森八さんは、金沢市内に複数店舗があります。今回は近江市場近くにある近江町店へお伺いしました。
老舗感溢れる外観です。
長い歴史を持つ森八さんには沢山の銘菓があります。その中でも圧倒的知名度を持つのが、日本三大銘菓として知られる長生殿です。長生殿は、和三盆をぜいたくに使った落雁となります。
パッケージから豪華さが伝わる長生殿。
今回は複数の和菓子を購入したため、長生殿もミニサイズにしました。口の中でホロっととける、落雁にありがちなパサパサ感のない、上品な味。日本三大銘菓凄い!
日本三大銘菓は色んな定義がありますが、おそらく最も一般的なものが、今回ご紹介の金沢 森八の長生殿、1890年創業 松江 風流堂の山川、そして新潟 長岡の1778年創業 越乃雪本舗大和屋の越乃雪。現在2品目を食べることが出来たので、早く三大銘菓制覇をしたいなぁ、と思っております。
7月1日は金沢市内の和菓子屋さんで氷室饅頭が売っています
今回6末~7月頭にかけての旅行だったのですが、7月1日は氷室開きの日、と言い、加賀藩が氷室に保管した氷を取り出し、江戸幕府へ運ぶために、氷室を開く日でした。その氷室開きの日に、江戸への道中の無事を祈るために、氷室饅頭という縁起物のお饅頭が生まれたそうです。
という氷室饅頭が森八さんでも売っていたので購入しました。
氷室饅頭の由来が良くわかるパッケージ。
箱を開くと3色×2個ずつ入っていました。
高砂屋さんの氷室饅頭と比較すると、酒粕感が強く出ていて、高級なお饅頭だなぁ、という印象が伝わる味。パッケージを開けた瞬間から、お酒の匂いがかすかに香ってきます。氷室饅頭をお土産にするなら、箱含めて森八さんのがぴったりかもしれません。
森八さんは長い歴史の中で、長生殿以外にも様々な銘菓を販売されています。次回はまた別の銘菓を頂きに伺おうと思います。
——-基本情報———-
・創業年
寛永2年 / 1625年創業
※お伺いした近江町店の情報となります。
・住所
石川県金沢市下堤町17-1(近江町市場十間町口前)
・営業時間
9:30~17:00 定休日 年中無休
(1月1日・2日のみ休業)
(公式サイト)
・加賀藩御用御菓子司 森八
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