渋谷区道玄坂(一・二丁目)は、緩やかな傾斜地が地区大半を占め、JR渋谷駅ハチ公口前(ハチ公前広場)から西に延びる上り坂の道玄坂に由来します。坂名の由来には、平安~鎌倉時代の武将・和田義盛(相模国高座郡の相模渋谷氏説もあり)滅亡後の残党で、この坂に出没した山賊野盗暮らしの大和田太郎道玄に因むとか、道玄庵という庵があったからとかの諸説があります。二丁目辺りの百軒店(ひゃっけんだな)は、そもそもは箱根土地(西武の前身)の堤康次郎が前年の関東大震災で被災した銀座・日本橋等の老舗・名店を誘致し円山三業地に隣接して開発した商店街で、戦後は映画館3館・飲食店等が建ち並び1970年代からは複数のジャズ喫茶も開業して賑わい、近年は若者向け店舗も増えています。町内には老舗の料理店・喫茶店などが残っています。
1926年創業、撮影禁止・会話非推奨の音楽を楽しむ場 名曲喫茶ライオン
渋谷駅から徒歩4分ほどの場所にある 名曲喫茶ライオン。1926年(昭和元年)に恵比寿で創業し、その後渋谷にできた百軒店から誘致を受け、その頃はまだ何もなかった渋谷へと移転されました。店内は壁一面に敷き詰められた大きなスピーカーで、コーヒーを楽しみながら、音楽を聴く場となっています。会話は控えめ、撮影は禁止の音楽を楽しむ場です。
という、名曲喫茶ライオンさんの外観です。撮影禁止のお店なので外観だけです。
看板をアップで。創業1926年なので、100年を迎える日も近い! こちらメニュー表です。ドリンクメニューのみです。ライオンさんに来ると、ミルクエッグが飲みたくなる派です。 店内は撮影禁止なので、想像してもらうしかないですが、少し格調高い喫茶店、といったイメージのお店です。中に入ると、背筋がピッと真っ直ぐになる、そんな感覚のお店です。
ということで中の写真はないので、パンフレットのご紹介を。右側に立体名曲とありますが、スピーカーが複数あるので、音が立体的に聞こえるんです。 訪問したのが23年7月だったので7月に掛かる曲の説明がありました。
名曲喫茶ライオンさんに初めて訪問したのが、多分20年前のこと。最初の会社の同期に「東京っぽいところ」として連れてこられ、その文化が香る感じに、ガツんと衝撃を受けました。渋谷のど真ん中に、こんなお店が残っていたなんて!、と。私はクラシックをそんなに聞かない人間なので、頻繁には通っておりませんが、思い出すと行きたくなる場です。ここで文庫本を片手にコーヒーを飲んでクラシックを聴くと、大人の階段を登ったな、って気がするのです。
——-名曲喫茶ライオン 基本情報———-
〇創業年 1926年創業 / 昭和元年創業
〇営業時間
・13:00 – 20:00
※定休日なし
〇住所
東京都渋谷区道玄坂2丁目19−13
(公式サイト)⇒ 名曲喫茶ライオン