敦賀の夏の名物 水仙まんじゅうを、発祥の店の一つ小堀日之出堂で食べる / 福井 敦賀 1900年創業 (明治33年)

福井県敦賀市は旧越前国敦賀郡(県嶺南地方)ですが、木の芽峠で他の越前地域とは遮断されていて、江戸時代は小浜藩(若狭国)の支藩でした。地名由来には、崇神天皇の時代に朝鮮半島から渡来した“都怒我阿羅斯等(ツヌガアラシト)”に因んだ“角鹿(つのが)”が713年(和銅6年)に“敦賀”となった等の複数説があります。古代より、特に江戸中期から明治中期には北前船により、蝦夷地(現・北海道)からの板昆布が敦賀湊で水揚げされ、琵琶湖経由で京・大阪へ送られていました。出汁昆布・手漉きおぼろ昆布等の加工品生産量は現在も全国の8割以上で、他にも魚肉練り製品・へしこ・鰊寿司(麹漬)・水仙饅頭(葛饅頭)等の特産品・名物が数多くあります。市内には越前国一宮の氣比(けひ)神宮・敦賀赤レンガ倉庫・敦賀鉄道資料館(旧敦賀港駅舎再現)等の観光名所と共に、老舗の飲食店・和菓子店・食品店が何軒も残っています。

1900年創業、和菓子店としてスタートし、洋菓子店へ転向、再び和菓子店も開業した 小堀日之出堂

敦賀駅から徒歩15分程度、バスを活用して5分程度の場所、北陸道総鎮守の門前にある 小堀日之出堂。1900年(明治33年)に和菓子店  小堀日之出堂として創業し、昭和初期に洋菓子店へと転向され、敦賀を代表する洋菓子店として営業されています。そんな小堀日之出堂さんが2018年4月、洋菓子店の隣に和菓子店をオープン。今回はそちらの和菓子店へ伺いました。

こちらが店舗外観。右側のアルファベットKOBORIが洋菓子店、奥の小堀の漢字の文字が和菓子店です。

真正面から写した図。畳席のイートインスペースもある、オシャレスポットです。

入り口には、敦賀の夏の名物 水仙まんじゅうが販売されていました。こちら、昔の製法を復活させたものらしいですよ。良質で豊富な敦賀の地下水でお饅頭を水に漬けて冷やしたお饅頭なんです。元々和菓子屋さんであった小堀日之出堂さんも、発祥店の一つとされているそうです。

ということでアイス抹茶とのセットを購入しました。畳のイートインスペースで頂きます。 水仙まんじゅうのアップ絵がこちら。のど越しが良く、清涼感を感じられて美味しい!良い水があるからこその食べ方だなぁ。小堀日之出堂さん、洋菓子にも和菓子にも沢山の名物があるお店なのですが、暑い時期限定という季節感と、発祥の店という元祖パワーに押され水仙まんじゅうを食べました。夏を乗り切る、というよりも、夏を楽しむといった感じの食べ物で、何だか敦賀をエンジョイできてとても良い体験でした。とはいえ他の名物も食べたいので、いつか再訪したいなと思います。

—— 小堀日之出堂 基本情報———-
〇創業年 1900年創業 / 明治33年創業
〇営業時間
・9:00~19:00
※無休
〇住所
福井県敦賀市神楽町1-2-34
(公式サイト) ⇒ 有限会社 小堀菓店舗

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