かめびし屋の醤油チョコJISUKEと、500年の雫 / 香川 東かがわ市 1753年創業 (宝暦3年)

香川県東端(東讃地域)で高松市と徳島市とのほぼ中間に位置して、北東が瀬戸内海に臨む東かがわ市は、江戸時代は高松藩領で、大半地域が千年以上に亘り大内郡と称されており、2003年(平成15年)に大川郡引田町・白鳥町・大内町が合併して発足しました。主要産業は国内生産の90%を占める手袋製造で、旧・引田町はハマチ養殖の発祥地です。パセリ(大内地区)・砂糖きび(引田地区)・水主(みずし)米・養殖発祥のハマチ(ひけた鰤)・ちりめん・煮干し・海苔・和三盆糖・銘菓(和三盆の羽根さぬき・ぶどう餅・茶の友等)・醤油・ソイソルト・もろみうどん等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・醸造所(醤油)・宿泊施設などが残っています。

1753年創業、伝統のむしろ麹法を守り続ける唯一の蔵 かめびし屋

引田駅から徒歩で7分ほどの場所にある かめびし屋。1773年(宝暦3年)に、岡田家7代目の伊右衛門氏が創業した醤油蔵です。かめびし屋さんがある東かがわ市引田町は、播磨灘に面した港町で塩の産地でもあり醤油づくりに向いた気候であったことで醤油の街として知られるようになったそうです。そんな引田の街で生まれ育ったかめびし屋さんは、むしろ麹法という藁(わら)やイグサ等で編んだ敷物・むしろを使って麹を育てる製法を守り続ける日本唯一の醤油蔵となっています。
※かめびし、かめびし屋、かめびし醤油等複数の呼ばれ方があるようですが、一旦かめびし屋で統一しております。

という、かめびし屋さんの外観です。赤い建物が印象的ですね。
中に入りました。蔵が全体的に赤く塗られています。この細い路地を進んだ左手が直売所となります。
逆サイドから見るとこんな感じ。右手が直売所です。
店内に入りました。お醤油、お醤油をベースとした商品が沢山並んでいます。
真ん中は十年寝かせたという古醤油十歳造。めちゃくくちゃ気になりますね。
あられや、マイボトルも売っていました。
テレビ取材も沢山入っていますね。満点☆青空レストランも!

むしろ麹法(ムシロ麹製法)についても記載がありました。
香川県の醤油づくりは、登録無形民族文化財に指定されています、という記事も貼られていました。
ちなみに建物は登録有形文化財に指定されているそうです。2つの文化財指定は凄いですね。

かめびし屋さんはお醤油だけでなく、一棟貸しの宿も運営されています。

という、かめびし屋さんで購入したものその1、醤油チョコJISUKEです。生チョコにお醤油が入っております。
パッケージ裏側はこんな感じです。

パッケージを開けるとこんなメッセージが。原材料も全て国産なのですね。チョコレートの名前JISUKEは9代目の当主であった次助さんのお名前からで、この次助さんが醤油づくりを本格化させたころと、チョコレートが初めて長崎に伝わったのと大体同じ時期だったそうですよ。
こんな感じで、生チョコです。お醤油は原材料的には結構入っているようにも見えたのですが、味付けのアクセントぐらいの印象に抑えられていて、後からくる醤油感でとても美味しくなっていました。
もう1つ購入したのが500年の雫という ゆずポン酢です。かめびし屋さんと、仁尾酢の中橋造酢さんで作られていて、両社合わせて500年以上の歴史となることから、この名称とされたそうです。
パッケージ裏側です。共に江戸時代からの伝統製法を守り続けられている会社さんです。
程よい酸味と、ゆずの芳醇な香りがとても良かったです。これは美味しい。

かめびし屋さんの建物、商品群、とてもユニークで面白かったです。今回はタイミングが合わず体験出来ませんでしたが、仕込みシーズン中(10〜5月)以外はお茶屋さんとうどん屋さんも運営されています。次回は、かめびし屋さんのお醤油と合わせたうどん、食べに行きたい!

——かめびし屋 基本情報———-
〇創業年  1753年創業 / 宝暦3年創業
〇営業時間
・10:00-17:00 (日曜は16:00まで)
※水曜日・土曜日・年末年始 定休日
〇住所
香川県東かがわ市引田 2174
(公式サイト)⇒ かめびし屋 公式オンラインショップ 日本で唯一のむしろ麹法による長期熟成こだわり醤油をお届けします。

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