浅草は、都内最古の寺である金龍山浅草寺の門前町として古くから栄えた街。江戸時代には多くの武士・商人や文人墨客などが浅草に集まって江戸文化を育んできました。明治になって六区画(一時期は七区画)の浅草公園となって、六区は劇場や映画館などが林立して興行街として多くの人を集めて繁栄し、現在も全国各地や海外からの観光客で連日賑わっています。浅草の各所には食堂から料理屋までの各種飲食店や和菓子・食品店などの老舗の商店が数多く点在する、東京を代表する老舗の聖地の一つです。
1903年創業、電気屋から生まれた「ゆであずき」と元祖オムマキのレトロ喫茶 デンキヤホール
都営バス・浅草四丁目から徒歩2分ほど、つくばエクスプレス浅草駅から徒歩10分ほどの場所、浅草4丁目・千束通り沿いに店舗を構える 老舗喫茶 デンキヤホール。1903年(明治36年)に杉平寅造氏が電気器具の修理店として創業し、その後、時代の要請の中で甘味喫茶へと姿を変えたと紹介されています。店名は”電気屋”の出自に、当時モダンな響きだったミルクホール(今でいう喫茶店的なもの)文化を重ねたもの。名物は創業期から語られる「ゆであずき」、そして初代の発想に由来するとされる「元祖オムマキ(オム巻き)」で、浅草の喫茶史をそのまま味わえる一軒です。著書「日本老舗食堂大全」でご紹介しているお店で、執筆のため再訪した際の写真を追記しました。
という、デンキヤホールさんの外観です。看板の文字がカールしたフォントが好き。
もう少しアップでどうぞ。簾の下に女性のイラストがありますが、こちらは2025年に発売開始した抹茶あずきオレのキャラクターです。
入り口横には、名代ゆであずきの説明が。浅草三代の味、絶対みんな味わうべきだよね。
店頭の看板です。価格は25年訪問時です。お食事メニューは11:30からですよ。
店内に入りました。このクラシカルな店内が落ち着くんです。
メニュー表も素敵です。元祖オム巻・名物ゆであずきの文字が。デンキヤホールのクルクルフォントはここでも使われていますね。
メニュー表です。左側がスイーツ系とトースト、右側がフードメニューですね。いつも同じものばかり頼んでしまうけど、おでんやナポリタンも気になるな。
そして裏側がドリンクメニュー。メロンソーダとかも飲んでみたい。
で、まずは元祖オムマキから。3種類の七味がついてくるのは今も変わらず。全て、100年越えの老舗のもので、浅草代表のやげん堀、長野の八幡屋礒五郎、京都の原了郭のを選んで使えるのです。
いや〜、ビジュアルが美しいよね。
割ると中から焼きそばが。ちょっとジャンクで、だからこそ七味で辛味を加えるのがよく合う味なんです。
麺は気持ち太めです。

そして、ゆであずき。なんですが、今回は冷やしをオーダーしています。夏限定メニューです。冷たくすると甘みが感じづらくなること多いんですが、その辺りとても上手で、冷たいと甘いが同居している。癒されるわぁ。
こちら入口側の写真です。この窓もかわいいね。
飾られていた何かの絵。浅草のお祭りか何かかな。

何度行っても変わらない安定感のあるお店で、レトロな内装にここにしかない味が楽しめます。その両方が魅力で、ここ最近はインバウンドのお客さんも見かけるようになりました。やっぱり素敵だものねぇ。
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ここからは2019年訪問時の記事です。良い意味で変わっていない安心感がありますね。
店舗はこんな感じで商店街の一角にあります。
もう少し寄りの店舗外観。デンキヤホールのフォントがカワユイ。
入り口には名代ゆであずきの説明が。創業当時から続けているメニューだそうですよ。
今回は2品頼みました。1品目は、オムマキ。ざっくり言うなら、オムそば的なメニューで、焼きそばを薄焼きの玉子焼きで包んでいます。
味付けにどうぞ、と渡されたのが七味唐辛子のセット。渡された3種類の七味全てが、100年越えの老舗のもの、というこだわり具合。浅草代表のやげん堀、長野の八幡屋礒五郎、京都の原了郭の3種です。
お箸で中をのぞくとこんな感じです。やや太麺の味の濃い焼きそばがたっぷり入っています。
こちらがもう一つの名物である、ゆであずき。名前の通りゆでた小豆が入った飲み物。甘さが程よくって温まる。この季節にちょうどいい感じ。
デンキヤホールさんは、このオムマキと、ゆであずきが有名なんだけれど、お店に置かれているレトロなグッズの数々も人気の秘密。古いゲームセンターにあったアーケード筐体や、こんな感じのピンクの公衆電話もあります。可愛いですよねぇ。
デンキヤホール、という名前から、同じ浅草にある神谷バーの名物デンキブランと関係があるのかな、と思っていたのですが、上述した通り電気屋さんが始めたからデンキヤホールというお名前でした(デンキブランは、当時新しいものに電気とつけるのが流行ったことに由来)。
レトロ、という代名詞が良く似合うこのお店は、名物が美味しいのはもちろんのこと、タイムスリップした気分になれるのでお薦めです。昔ながらのミルクホールを想像しながら、ぜひ楽しんでみてください。

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