富山県西部（呉西：呉羽山より西の地域）で砺波地区の南砺（なんと）市は、江戸時代は加賀藩領で、2004年（平成16年）に東礪波郡の福野・井波町・城端町・平村・上平村・利賀村・井口村と西礪波郡の福光町との合併で発足し、古来の砺波郡南部であることが市名由来です。井波彫刻・五箇山和紙等の伝統産業があり、諸製造業の工場が立地していて川田テクノロジー・大建工業（創業地）の本店が所在し、木製バット（福光地区）は国産の半数を製造しています。茗荷・舞茸・いわな・城端牛・なんとポーク・種麹・味噌・清酒・五箇山豆腐・利賀豆腐・干し柿・米菓（しろえびせんべい等）・栃餅・利賀蕎麦・かぶら寿司等の特産品・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・和洋菓子店・製菓会社・食品店・酒蔵・割烹旅館などが残っています。

江戸末期創業、前田家献上菓子・千代の梅を製造販売する 朝山精華堂(あさやませいかどう)

福野駅から徒歩6分ほど、新高岡駅から車で30分前後の場所にある 朝山精華堂。江戸末期に創業された和菓子店です。この地には前田家に献上した千代の梅と呼ばれるお菓子があり、その製法を受け継いだのが朝山精華堂とのこと。
※私は地域ものがたるアンバサダーの富山アンバサダーに選んで頂いており、朝山精華堂さんへ6月に訪問しております。

という、朝山精華堂さんの外観。千代の梅の看板に年季を感じられて良いですね。

店内に入りました。お菓子がずらりと並んでいます。

こちらが千代の梅ですね。一番小さいもので15個入りとなります。

こちらは洋菓子のコーナー。最近のお店一番人気は、ラムケーキだそうですよ。

北日本新聞でのインタビュー記事。前田家への献上や千代の梅、最近の売れ筋についてお話されています。

という、千代の梅を買ってきました。箱が綺麗…！

蓋を開けるとこんな感じで、千代の梅が透けて見えるようになっています。高級感ありますね。

取り出した図がこちら。ピンク色をつけた求肥の中に有平糖の芯が入っていて、食感も楽しめるお菓子です。

千代の梅は発売当時から大きくレシピを変えていないのだとか。江戸時代にこんな鮮やかで、かつ、食感も変わるお菓子を食べたらきっと驚きますよね。持ち歩いている間に中の有平糖が溶けてしまうので、食感を楽しみたい場合は購入すぐに食べるのが良いようです。
この日、上述の新聞でインタビューに答えられていた朝山さんがいらっしゃり、福野の別の老舗店に伺うことが出来ました。近くの老舗店のことは、やっぱり老舗の方にお伺いするのが良いですね。

—— 朝山精華堂(あさやませいかどう) 基本情報———-
〇創業年　江戸末期創業
〇営業時間
・8:00-19:00 (日曜・連休最終日は18:00)
※不定休
〇住所
富山県南砺市福野1619
（公式instagram）⇒ 朝山精華堂(あさやませいかどう)(@asayama_seikado) • Instagram写真と動画