米と大豆を持ち込むと味噌に交換してくれた内山糀店 / 富山 南砺市 大正時代創業

富山県西部(呉西:呉羽山より西の地域)で砺波地区の南砺(なんと)市は、江戸時代は加賀藩領で、2004年(平成16年)に東礪波郡の福野・井波町・城端町・平村・上平村・利賀村・井口村と西礪波郡の福光町との合併で発足し、古来の砺波郡南部であることが市名由来です。井波彫刻・五箇山和紙等の伝統産業があり、諸製造業の工場が立地していて川田テクノロジー・大建工業(創業地)の本店が所在し、木製バット(福光地区)は国産の半数を製造しています。茗荷・舞茸・いわな・城端牛・なんとポーク・種麹・味噌・清酒・五箇山豆腐・利賀豆腐・干し柿・米菓(しろえびせんべい等)・栃餅・利賀蕎麦・かぶら寿司等の特産品・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・和洋菓子店・製菓会社・食品店・酒蔵・割烹旅館などが残っています。

大正時代創業、100年以上この地で味噌を作り続ける 内山糀店

福野駅から徒歩8分ほど、新高岡駅から車で30分ほどの場所にある 内山糀店。詳しい創業年は分からないそうですが、大正のころには営業を開始されていたそうです。現在は高齢のご夫妻お二人で運営されていますが、かつてはこの辺りの方が、お米と大豆を持ち込むと、お味噌と交換するというサービスをされていたそうです(無料なのか、お金がかかったことなのかは聞き取り出来ず)。
※私は地域ものがたるアンバサダーの富山アンバサダーに選んで頂いており、内山糀店さんへ6月に訪問しております。

という、内山糀店さんの外観です。たまたま通りかかって、寄らせて頂きました。

店内に入りました。特上味噌、味噌、甘酒を販売されています。

仕入れ品なのかわかりませんが、お醤油も販売されていましたよ。内山糀店さんのある福野エリアは福野夜高祭を行われている場所なので、夜高みそはそこからとられたお名前なのかな。

お店は蔵なので、天井が高い。超素敵な空間です。

今回は特上味噌を購入。袋だと特選になっていますが、まあ良いお味噌ってことです。まだ他の味噌使用中のため味を見ておりませんが、見るからに糀量が多くて美味しそう!

今回お伺いした際には、現ご主人の奥さまにご対応頂いたのですが、昔ながらの富山弁で色々教えて頂き(慣れていないため一部聞き取り出来ずでしたが)、とても勉強になりました。天野餅店さんで「お米を持ち込んで餅を作ってもらう文化」があると伺ったのですが、お味噌屋さんだとお米・大豆と味噌を交換する文化があったのに驚きました。米どころならではの文化ですね。と、内山糀店さんは継がれる方がいらっしゃらないとのことで、「作れるまでは続けますよ」とおっしゃっていました。世の中にはこういう老舗店が多そうで、とても残念ですが最後まで頑張って欲しいですね。

——内山糀店 基本情報———-
〇創業年 大正時代創業
〇営業時間
・不明
〇住所
南砺市福野横町1653
(公式サイト)⇒ なし

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