台東区西浅草には東本願寺を始め多くの寺院や、調理・厨房用品・食器等の専門店街である合羽橋(かっぱばし)道具街があります。かつては国際通り沿いに、昭和初期~末期まで通り名の由来となった松竹歌劇団(SKD)の本拠地で東京を代表する劇場であった国際劇場(現・浅草ビューホテル)がありました。寺院やオフィスや住宅が混在する中に老舗の飲食店・和菓子店・食品店なども何軒か存在しています。
1907年創業、機械を一切使わずお菓子を作り続ける 江戸昔菓子あさくさ 梅源
つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分。銀座線 田原町駅から徒歩10分ほどの場所、西浅草エリアにある和菓子店 江戸昔菓子 あさくさ 梅源。1907年(明治40年)に初代 源兵衛氏が神田龍閑町にて、お菓子の製造卸売り業として創業されたお店です。1927年(昭和2年)に現在の西浅草の地に移り、1992年(平成4年)より小売業を始められました。
お店は合羽橋のメインストリートの裏手辺りにあります。とてもひっそりと佇んでいるようなお店。 中に入ると沢山のお菓子が並んでいました。梅源さん、全ての工程に機械を使わない、完全手造りのお店だそう。
今回は看板商品である”きんつば”と、”あぶり芋”を購入。こちらが”きんつば”です。自然な甘みが広がる上品な味。これぐらいの控えめな感じ、大好き。 そしてあぶり芋。こちらは”きんつば”よりも更に上品な味。柔らかい芋を噛みしめていると、奥からじんわりと甘さがやってくる、そんな味。タイムスリップした江戸時代の人から、美味しいでしょこれ?と届けてもらった、みたいな感情を覚えます。美味しい。
こちらの梅源さんを知ったきっかけは、実は”和菓子の「あさくさ梅源」がハラール認証を取得“というニュースから、でした。ハラール認証を受ける和菓子屋さんがあるんだ!と驚いて、中身を読んでみたら、
創業100年以上、浅草にある梅源が御徒町モスクが運営するジャパンハラールファンデーションにてハラール認証を取得した。
とあり、しかも老舗なのか!と二度目のビックリでお店に訪問することになりました。昔ながらの丁寧な仕事と、ハラール認証を得る新しい取り組みの姿勢に、ちょっとグッと来てしまいます。攻めつつも守る、そんな老舗は訪問していて楽しいですよね。
——- 江戸昔菓子あさくさ 梅源 基本情報———-
〇創業年 1907年創業 / 明治40年創業
〇営業時間
火~金曜日11:00~18:30
土曜日11:00~18:00
日・祝日11:00~16:00
※三社祭、月曜日(祝日の際は営業致します。翌日が振り替え休日) 定休日
〇住所
東京都台東区西浅草3-10-55
(公式Facebookページ)⇒ 江戸昔菓子あさくさ 梅 源