鳥取県の西部に位置し、江戸時代から商都として発展し”山陰の大阪”と称される米子市。交通の要衝でもある米子市にも、沢山の老舗が息づいています。
1925年創業、昭和天皇皇后両陛下にお菓子を献上した つるだや
米子駅から車で7分ほど、徒歩20分強の場所にある つるだや。1925年(大正14年)に隣町の淀江出身の鶴田定蔵氏によって創業された和菓子店です。1965年(昭和40年)に、大山に昭和天皇・皇后両陛下がおこしになられた際に、御菓子を献上した由緒あるお菓子屋さんです。
こちらが店舗外観。昔から使っている看板なのか、かなり年季が入っております。店内に入ると、ディスプレイにお菓子がズラリ。これだけ種類があると悩みますね。
どれにしようかなぁと悩んでいたところ、目に飛び込んできたのが”ささ鳴き”の説明文。上述した昭和天皇・皇后両陛下が召し上がられたお菓子の一つがこの”ささ鳴き”なのだそう。これ買わないとですね!
ということで買ってきました、ささ鳴きです。
「春を待つ鶯の鳴き声にあやかり、皆様の心に残る菓子であって欲しい」
という意味を込められたお菓子なのだそう。
こんな感じの薄いお煎餅上の生地に餡が挟まれたお菓子です。鮮花やかな緑が印象的。
横から見た図。もっちりした食感と、程よい甘みが上品で良い感じです。見た目も味も素敵だなぁ。
つるだやさんへは、インターネットを活用して鳥取を元気にする、を目指している株式会社ダブルノットさんへの訪問の際に、代表の高林さんに車で連れて行って頂けました。地方の老舗は、1軒1軒の距離が離れているので、車を出して頂けるのはとっても助かりました。本当にありがとうございます。
と、話がそれましたが、つるだやさんは昭和天皇・皇后両陛下への献上以外にも、昭和53年に当時の皇太子殿下に献上されている、山ウドを使った落雁のお菓子 三鈷峰や、梅モチーフのお菓子 長寿梅等、興味深いお菓子を沢山作っていらっしゃいます。今度訪問することがあれば、このどちらかを購入してみたい!
———つるだや 基本情報———-
〇創業年 1925年創業 / 大正14年創業
〇営業時間
・8:30~17:00
※定休日不明
〇住所
鳥取県米子市角盤町3丁目100
(公式サイト)⇒ 創業八十年 和菓子の老舗つるだや