江戸時代初期、信州高遠藩内藤家の下屋敷に甲州街道の新・宿場町として開かれて栄えた四谷内藤新宿(江戸四宿の一つ)に由来する新宿区新宿は、関東大震災後の東京西郊外の人口急増や昭和の大戦後の商業地復興に伴い発展してきました。渋谷・池袋と並ぶ三大副都心の一つとして、利用者数が世界一のターミナルであるJR・各私鉄の新宿駅東口方面が有数の繁華街・ショッピング街として賑わい、新宿3丁目などを中心に老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店などが何軒も残っています。
1924年創業、日本全国で営業する天ぷらチェーン つな八
新宿駅・新宿三丁目駅、どちらからから徒歩3分の場所にあるのが、日本全国で30店舗以上を運営する天ぷらチェーン つな八の総本店。つな八は1924年(大正13年)に新宿の地で、初代となる志村久蔵氏によって創業されました。現在は三代目の志村久弥が代表をつとめられています。
こちらが店舗外観。総本店だけあり、趣のある重厚さを感じる店舗です。 こちらが正面のカット。天ぷら以外にお刺身等も提供されています。
こちらがメニュー表。しっかりした作りで高級感を感じますね。 メニューはこんな感じ。単品で頼むよりセットが楽そうだったので、今回は右ページの渚コース2700円をオーダー。追加で食べたいものがあったので、「少量で上質」というコースのチョイスです。
カウンターに座ったので目の前で職人さんの作業を見ることが出来ました。これはアガリますね! まずは海老と魚介。昔ながらの濃い目のごま油でなく、どちらかというと軽めのごま油でカラッと揚げてくれています。超美味い。 そして野菜。蓮根とマイタケが来ました。揚がり具合が絶妙! そして穴子。江戸前を代表するネタですね。想像通りの美味しさで、笑顔になれます。アナゴ天ってなんでこんなに美味いのか。 今回少な目のコースにしたのは、本日のおすすめにあった「うに海苔巻き」の天ぷらを頼みたかったからなんです。 これです、これ!海苔に巻いたウニを、さらっと火を通すことで、甘みが増してすんごく美味しいんです。いいなー、このウニ。つな八さんは、色んな場所にあるチェーン店という印象が強かったこともあり、期待値は正直さほど高くなかったんですね。チェーン店にありがちな、「高くなく、程よく美味しい」な感じと、勝手に思い込んでいて。
そんなテンションで食べたので、一口めから驚きで、過去の思い込みをしていた自分を恥じました。だってすんごい美味しいんだもの。勝手な思い込み、行けませんね。つな八、ただただ最高でした。
——- つな八 基本情報———-
〇創業年 1924年創業 / 大正13年創業
〇営業時間
平日 11:00~22:30(L.O. 22:00)
土日祝日 11:00~22:30(L.O. 21:45)
※無休 (年末年始を除く)
〇住所
東京都新宿区新宿3-31-8
(公式サイト)⇒ 天ぷら専門店 新宿つな八