日本三大珍味”長崎 野母からすみ”の元祖 高野屋 / 長崎 長崎市 1675年創業 (延宝3年)

長崎県庁所在地の長崎市は、鎖国の江戸時代は天領でした。オランダ商館があり中国商船来航の出島が、朝鮮貿易の対馬藩と共に国内2か所のみの幕府公認の国際貿易港で、オランダ中心に欧州から多くの外国文化が流入して栄えてきた港湾都市であり、かつて戦艦武蔵を建造した造船の町でもあります。茂木枇杷・長崎和牛・からずみ・長崎かすてら・桃かすてら・ザボン漬・一口香等の特産品・名物や卓袱料理・ちゃんぽん・皿うどん・豚角煮・トルコライス等の郷土料理・地場食品も豊富で、日本三大中華街の一つである長崎新地中華街を擁し、市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店などが多数残っています。

1675年創業、カラスミ一筋300年以上、元祖からすみの老舗 高野屋

長崎駅から車で7分、徒歩で15分ほどの場所、旧県庁坂通りにある高野屋。1675年(延宝3年)に、初代となる高野勇助氏によって創業されました。高野氏は、熊本県八代地方の出身で、出島の埋め立て工事で長崎へやってきて、そのまま長崎に移り住んだそう。創業当時は魚屋でしたが、海外よりもたらされた”からすみ”に興味を持ち、野母のボラを使った独自の”からすみ”を開発します。それが今に伝わる”長崎 野母のからすみ”で、”越前のうに”・”三河のこのわた”と並び、日本三大珍味と知られるまでになります。

そんな高野屋さんの外観はこちら。角地にある、ちょっと高級オーラが出ているお店です。

店舗内には、高野屋さんの歴史の解説がありました。この歴史は高野家の墓碑に刻まれているそう。

こちらが店内のディスプレイの様子。からすみ好きの僕歓喜w。高級な大判サイズも。流石に食べきれないので大判は断念。
今回は小さめのもの、しかも食べ比べをやってみようと、国産からすみ、海外産からすみ(豪州産)の2つを購入してみました。お値段は10gあたり国産が700円、豪州産が500円とその差200円!

小ぶりのからすみ2つだったので、小さめの袋に入れて頂きました。
取り出した図。左が濃い色が国産で、右側がやや薄めのものが豪州産。まずは国産から。色が濃いだけあって味も濃い!お酒のアテにも料理にも使えそう。 こちらが豪州産。色が少し明るく、濃さも国産ほどではありません。味が国産ほど濃くないので、からすみになれていない人だとこちらのほうが好みかも。せっかく”からすみ元祖のお店”に出会えたので、贅沢に食べ比べをやってみたのですが、それぞれの違いが見えて楽しかったです。料理に合わせるなら濃い目の国産だろうな、と思いましたが、単体で食べるなら豪州産が好みの人も多そう、という感想。まあ、私はどちらも好きですけどねw。
と、私はからすみが好きだ!と、改めて認識できたので、今後は定期的にからすみを購入しようと思います。

———高野屋 基本情報———-
〇創業年 1675年創業 / 延宝三年創業
〇営業時間
・平日 9時~19時
・日・祝日 9時30分~18時
※1月1日定休日
〇住所
長崎県長崎市築町1番16号
(公式ページ)⇒元祖からすみ 高野屋

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