秋色庵大坂家の元祖三色最中 / 東京 三田 元祿年間(1688-1703)創業

東京の玄関口の一つ品川駅の隣駅にある田町。品川・田町間に新駅(高輪ゲートウェイ駅駅)が出来ることで一躍脚光を浴びているエリアですが、慶応義塾大学も近いこのエリアにも老舗が息づいています。

元祿年間(1688-1703)創業、三色最中を生み出した 秋色庵大坂家

田町駅から徒歩10分弱、三田駅から7分弱の距離、慶応義塾大学の目の前にあるのが秋色庵大坂家。資料が失われており詳細は分からないそうですが、大阪にルーツを持ち、元禄年間(1688-1703)に江戸に店舗を構えたそうです。江戸では現在でいう日本橋小網町に店舗を構えていたものの、もらい火により焼失。その後芝に移り、関東大震災を乗り越え、現在の地三田に店舗を構えられたそうです(詳細な歴史はウェブサイトに記載がありますよ)。300年以上続く大坂家さんは、現在18代目のご主人が運営されています。

こちらが店舗外観。スッキリしたレイアウトの店舗です。広くて明るいので入りやすいですね。こちらがディスプレイの様子。大坂家さんといえばの「秋色最中」が沢山並べられていました。日本初の三色最中だったそうですが、類似品が出回ったため「秋色最中」と名前を代えられたそう。
店名にもついている秋色は「しゅうしき」と読みます。秋色の名は、歌人であった大坂家三のご先祖様、お秋さんの俳号、「秋色女(しゅうしきじょ)」から来ているそうですよ。

秋色最中は大型サイズと小型サイズがあります。今回は小型サイズの3つセットを買いました。真ん中上にある緑色の最中が栗、左下にある白色最中が黒糖、そして右下の一般的な最中に包まれているのが小倉となります。個人的には黒糖が好き。パンフレットを頂いてきたのですが、この画像の最中が大型の秋色最中です。今や色んな場所で見る三色最中ですが、大坂家さんが元祖とウェブサイトに記載があります。

日本初の三色最中として好評でしたが同様の名称の最中が広まったため、昭和の初めに「秋色最中」と改名いたしたものでございます。

今や色々な形状があり、見た目から楽しませてくれる最中の一つの潮流を作ったお店が大坂家さんなのですね。つい元祖食べたさに最中を買ってしまいますが、秋色羊羹、秋色汁粉と他にも銘菓が沢山あるので、他の秋色シリーズも試してみたいです。

———秋色庵大坂家 基本情報———-
〇創業年 元祿年間(1688-1703)創業
〇営業時間
[月~金] 9:00~18:30
[土] 9:00~18:00
※日曜日・祝日 定休日
〇住所
東京都港区三田3-1-9
(公式サイト)⇒秋色庵大坂家(しゅうしきあんおおさかや)

2件のコメント

  1. ・和菓子司では名代の看板以外に隠れた名品が幾つもある事を、私は屡々経験しています。
    ・秋色庵大坂家でも各種上生菓子や若草やきみ時雨など佳絶な品が数多あります。その中で織部饅頭は、作家の故山口瞳氏の母堂が嘗てその創菓に力添えした旨を、同氏が何かに書いており、男性自身にも大坂家の名が屡々登場していたのを思い出しました。その姿色形も舌触りも上品な甘さも堪えられない絶品の薯蕷饅頭です。

    1. ・大坂家さんに、そんなにたくさんの銘菓があるのですね!
      存じ上げませんでした。近々行く機会があれば購入して追記しようと思います。
      薯蕷饅頭、特に気になります…。

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