【19/02閉店】老舗海苔店 林屋が19年2月末閉業へ / 東京 大森 1906年創業 (明治39年)

古くから海苔の街として栄えた大森。江戸湾で海苔を取っていた歴史から、今も多くの海苔屋さんが残っています。そんな海苔屋さんの一つが、閉業されることになりました。

1906年創業、三越も扱う金色の海苔缶を販売する 林屋

このブログでは、普段訪問後1か月強経った後に記事にするケースが多いのですが、昔何度か伺ったことのある老舗が閉店することとなったため、先だって記事に残すことにいたしました。1906年(明治39年)創業の老舗海苔屋林屋さんです。既に通販を終了し、店頭販売を1月末まで、2月末をもって廃業されるとのこと(店頭には2月末との記載がありましたが、ウェブサイトには3月末とあり詳細は不明です。が、我々が買える期間は最大で1月末まで、となるようです)。

林屋さんは、元々海苔の生産者でいらっしゃったのですが、1906年(明治39年)に海苔問屋へと転業。その時の店主、平林長兵衛さんのお名前から林屋、となり、林屋さんの暖簾の長の文字は長兵衛さんの名前から来ているそうです。

こちらが店舗外観。暖簾の長の文字が、創業者長兵衛さんのお名前から。
暖簾の左側には、紙が貼られています。

こちらが店舗に掲示されていた紙のアップです。廃業のお知らせでした。あらかじめ知った上で伺ったとはいえ、残念です…。
お店の中には代々使われていたと思われる大きな看板が飾られていました。

林家さんといえば、大正時代から三越さんに納入されていた金の缶の海苔で有名ですが、既に天童では売り切れておりました。今回は初詰み海苔を使った味付け海苔を購入。

ぎっしりと詰められていました。凄く美しい海苔です。林屋さんは、もう少しでその歴史に幕を下ろされます。商品ももう残す限り僅かとなってしまいました。林屋さんファンは、最後にその味を買いに行かれることをお勧めします。焼きのりも少しですが残っていましたよ。私も最後の林屋さんの海苔を、噛みしめて食べたいと思います。

———林屋 基本情報———-
〇創業年 明治39年 / 1906年創業
〇営業時間等不明 / 2019年2月末閉業
〇住所
東京都大田区大森北1-15-6
(公式サイト)⇒海苔老舗 林屋 -HAYASHIYA-

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