群馬県南部(中毛地域)で、利根川を隔てて埼玉県と接する伊勢崎(いせさき)市は、1040年(昭和15年)に佐波郡伊勢崎町及び2村合併で発足した旧市が、昭和から平成期の計8回の近隣町村等間での編入・転出・境界変更を経て2005年(平成17年)に現市となりました。1561年に由良成繁が赤石城を攻め落とし、赤石郷(利根川中流部北岸の中世地名)一部を伊勢神宮に寄進して伊勢宮を守護神として奉り、以来称された“伊勢の前(いせのさき)”から“伊勢の崎”/“伊勢崎”となったとされます。伊勢崎銘仙・白炭・竹炭・穀類・野菜(白菜・ほうれん草・トマト等)・熊笹茶・くま笹焼酎・銘菓(赤石最中・古文書最中・蜜月の宿等)・焼きまんじゅう・おっきりこみ・煮ぼうとう・いせざきもんじゃ等の特産品・名物・郷土食があり、市内には老舗の飲食店・和菓子店・焼きまんじゅう店(複数)・茶舗・酒販店などが残っています。
1900年創業、昭和・平成期の天皇が召し上がった絹衣を製造販売する 松露庵
本町二番のバス停から徒歩2分ほど、伊勢崎駅から徒歩13分ほどの場所にある 松露庵。1900年(明治33年)に創業した和菓子店です。季節に合わせた和菓子と、昭和・平成天皇に献上した絹衣といった定番お菓子で知られるお店です。絹衣はお土産に利用する方も多いそうですよ。
という、松露庵さんの外観。老舗店とわかりやすい歴史と風格のある店構えです。
店内に入るとお菓子がずらり。ディスプレイ上には季節のお菓子、ディスプレイ中には定番のお菓子が並んでいました。
こちらが2大看板メニューである絹衣と、赤城山です。
ということで、2つ買ってきました。
まずは絹衣から。天皇陛下御買上げの栄と記されています。
パッケージ裏側です。原材料は、白玉粉・小豆餡・砂糖・粳米です。
こちらが絹衣です。粳米を焼いた生地に、求肥が挟まれています。この生地キラキラしていて、絹っぽい見た目なのが素敵ですね。
横から見た図です。さっくり食感ともっちり食感のコラボが素敵でした。
そして赤城山です。パッケージはひらがなで、あかぎ山と書かれています。
パッケージ裏側です。原材料は白小豆・砂糖・黄卵・みじん粉・水飴・食塩です。
中身はこんな感じ。白餡に黄卵を塗って焼いたお菓子のようです。ほろほろ食感と優しい甘さが良いです。
松露庵さんの絹衣と赤城山、どちらも懐かしい味ながら繊細さもありとても美味しかったです。絹衣は絹織物業が発達した伊勢崎の歴史を踏まえ、絹らしい見た目や食感を目指されているのが素敵でした。その地域の歴史や文化に触れることが出来るお菓子、大好きです。
—— 松露庵 基本情報———-
〇創業年 1900年創業 / 明治33年創業
〇営業時間
・9:00~18:00 (月曜日は17:00まで)
※無休
〇住所
群馬県伊勢崎市本町3−21
(公式サイト)⇒ 松露庵公式ホームページ