北海道お菓子の1大潮流、函館 千秋庵総本家の元祖山親爺、じゃがいもまんじゅうバター風味 / 北海道 函館市 1860年創業 (万延元年)

北海道南端の渡島半島南東部に位置する函館市は札幌・旭川各市に次ぐ道3位の人口を擁する道南地方の中心都市。地名由来には、室町期に津軽の豪族河野政通が函館山北斜面の宇須岸(ウスケシ、アイヌ語で“湾の端”)に築いた箱に似た形の館からの“箱館”説や、アイヌ語の“ハクチャン(浅い・砦)”由来説等があり、明治初期に“函館”と改称されました。江戸時代は松前藩が治めており(末期の一時期は幕府直轄)、箱館は松前・江差と共に(松前三港、蝦夷三湊)天然の良港で海産物交易の集積地として栄え、1859年(安政6年)に日米和親条約による日本最初の対外貿易港として長崎・横浜と共に開港されました。烏賊を筆頭に豊富な海産物・寿司等の魚介料理・世界各地の料理・函館ラーメン等の地場食品・和洋菓子(“函館スイーツ”)等の食文化も豊富で、市内には老舗が多数点在しています。

1860年創業、北海道お菓子の1大潮流を作った 函館 千秋庵総本家

宝来町駅から徒歩1分、函館駅から車で10分ほどの場所にある 函館 千秋庵総本家。1860年(万延元年)に秋田県出身の藩士・佐々木吉兵衛氏が箱館港(現・函館港)で仕事する人を相手に食べ物や甘い物を販売したことで、その歴史が始まっています。北海道内には千秋庵の名の付くお菓子店が複数ありますが、1894年(明治27年)に小樽千秋庵が暖簾分けにて創業(現在は廃業)、1921年(大正10年)に独立したのが札幌千秋庵、1933年(昭和8年)に札幌千秋庵から独立したのが帯広千秋庵(現、マルセイバターサンドで有名な六花亭製菓)で、1934年(昭和9年)に独立したのが釧路千秋庵で、こちらは現在・札幌千秋庵に合併されています。

という、千秋庵総本家さんの外観です。一大グループの総本家なので、物凄いサイズのお店なのでは?と思い込んでましたが、いい感じの小ぶりサイズのお店でした。

看板をアップで。いい感じに古さが滲み出ています。

窓に貼られていた商品名。べこ餅は北海道銘菓感ありますよね。

別の窓側です。こちらは元祖山親爺、どらやき、函館散歩でした。

店内に入りました。物凄い種類のお菓子を扱われていて圧倒されます。

逆サイドもどうぞ。

山親爺のコーナー。黒い缶もカッコ良いし、手提げっぽいのも良いなぁ。

お店では、あけたら北海道 じゃがいもまんじゅうバター風味と、函館散歩を購入しました。

じゃがいもまんじゅうの中身。ほくほく感が確かにじゃがいもっぽくて美味しかったです。

こちらは、函館散歩。五稜郭のマークがカッコ良い。

別タイミングで、千秋庵総本家さんからお菓子セットをお取り寄せもしています。いやー、色々入っててテンション上がる…!

まずは、ばたどらから。北海道産の小豆に北海道産のバター、美味しいに決まってますよね。

次が北海道 函館ふぃなんしぇ抹茶味。

はぁ、抹茶とバター香る感じが最高っす。

こちらは一般の函館ふぃなんしぇ。

シンプルだからこそわかるこの美味しさ…!

そして元祖山親爺です。千秋庵系のお店には大体置いてあるお菓子ですが、千秋庵本家さんが元祖なんです。四代目の松田咲太郎氏が昭和の初めに作り始め、暖簾分けをしていた全道の千秋庵に製法を伝授したことで、各千秋庵に広がりました。

こんな感じのいわゆる玉子煎餅的なものです。

山親爺は、北海道でのヒグマの愛称だそう。北海道のバター・牛乳・卵を使ったお菓子なので、美味しいに決まってますよね。

北海道のお菓子ルーツとも言える函館 千秋庵総本家さんにようやくお伺いでき、お菓子を食べることが出来ました。冒頭にも書きましたが、北海道に広く伝わる千秋庵のルーツ、どれだけ豪華なんだろうと思っていたら、どちらかというと街中にある小さなお菓子屋さんって見た目で、逆に感銘を受けました。函館にまた行く機会があれば、必ず再訪問したいです。

↓楽天で購入できますよ。

 

——–函館 千秋庵総本家 基本情報———-
〇創業年 1860年創業 / 万延元年創業
〇営業時間
・9:30~18:0
※水曜日 定休日
〇住所
北海道函館市宝来町9-9
(公式サイト)⇒ 函館 千秋庵総本家

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