岐阜県西部(西濃)の不破(ふわ)郡は、江戸時代は美濃国大垣藩領で、1879年(明治12年)の行政区画郡発足時には後の大垣市・養老郡養老町の各一部も含んでいましたが、現在は垂井町・関ケ原(せきがはら)町の2町が属しています。不破の地名は広い野に向けて狭い山間を通り抜ける風音“ふわ”に由来し、天武天皇が壬申の乱時に野上行宮(のがみのかりみや、現・関ケ原町)で大勝して以来、不破(破れず)と表記したとされます。県最南端の関ケ原町は、1928年(昭和3年)に関原村から旧町となり、1954年(昭和29年)に2村・1村一部と合併して現町となりました。関ケ原の戦いの古戦場として知られ、関ケ原を境に関東・関西と称するともされます。苺(苺福)・たまり醤油(関ケ原たまり)・銘菓(美濃・関ケ原せんべい等)等が特産品・名物です。郡内には老舗の茶舗・醸造所(醤油)などが残っています。
1899年創業、天下分け目の地・関ケ原で醤油造りを続ける 関ケ原醸造
関ヶ原駅から徒歩4分ほど、岐阜駅から車で50分前後の場所にある 関ケ原醸造。1899年(明治32年)に、家庭用の醤油を作る ヤマセ商店として創業されました。1934年(昭和9年)に関ケ原醸造を設立、1952年(昭和27年)に国分グループ本社と取引を開始し、業務用醤油事業にも参入されています。
という、関ケ原醸造さんといえば関ヶ原たまりが有名です。私の地元の東海地方だと、ちょっと良いスーパーで扱いがあるイメージです。
パッケージから出したボトルです。たまりしょうゆらしく、漆黒のイメージに近い色をしています。
ラベルをアップで。創業がヤマセ商店なので、山にセのロゴが真ん中に鎮座しております。
ボトル裏側です。天皇の料理番・秋山徳蔵主厨長に認められ、令和の今も宮内庁にて愛用されているお醤油なのです。
というたまりを出してみました。こってり濃くて美味しい!
たまりは、お刺身の時に使うもの、という印象があったのですが、最近料理にも使ってみたら、少量で味が決まるので重宝しています。関ケ原町醸造さんのウェブサイトによるとたまり醤油は、「味は一般醤油の3.3倍、栄養は5.3倍と濃厚」なのだそう。確かに味は濃いめだものなぁ。まだまだ使いきれてないと思うので、たまり醤油の使い方ももっと深めていきたいなぁ。
↓関ケ原たまりは、楽天でも購入できますよ。
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———関ケ原醸造 基本情報———-
〇創業年 1899年創業 / 明治32年創業
〇営業時間
・9:00~19:00
※日曜日 定休日
〇住所
岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原3330
(公式サイト)⇒関ケ原醸造株式会社