江戸時代、島津氏の薩摩藩城下町として栄えた鹿児島市。1540年(天文18年)にフランシスコ・ザビエルが上陸した日本のキリスト教初伝来地で、江戸時代末期には第28代島津斉彬による集成館事業により反射炉・溶鉱炉等が建造された日本の近代工業化発祥地とも言われています。鹿児島湾(錦江湾)西岸市街地から桜島を望む景観により“東洋のナポリ”と称され、鹿児島城(鶴丸城)・城山公園・仙巌園(磯庭園)・尚古集成館・照国神社等の旧跡や山形屋鹿児島本店等の歴史的近代建築物など観光名所も多数存在します。つけあげ(薩摩揚)・薩摩汁・壺漬・酒寿司・鶏飯・黒豚や地鶏やきびなご等の料理・かるかん・あくまき両棒(じゃんぼ)餅等の薩摩・奄美の郷土食品・料理・菓子なども豊富で、市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店が多数残っています。
1913年創業、鹿児島市内の給食パン等を手掛ける 清月堂
加治屋町駅から徒歩2分ほど、鹿児島中央駅から徒歩13分ほどの場所にある 清月堂。1913年(大正2年)に、渡邉畩次郎氏が菓子パン製造を始めたことが創業となります。1928年(昭和3年)には陸軍御用達となり、1954年(昭和29年)には学校給食用のパン、学校の売店用のパンを手掛けられます。そして2019年(令和元年)からコッペンパン専門店としてリニューアルされています。
という、清月堂さんの外観です。大正2年創業年の看板のサイズが大きい。
今回15時ぐらいにお伺いしたのですが、すでに売り切れ閉店でした。お店の方にお伺いしたところ、昼前に売り切れることもあるので、確実なのは朝だとご説明を受けました。
ということで翌日です。泊まりで来てて良かったw。朝ご飯を買いに来ております。
ディスプレイされているコッペパン、全部めちゃくちゃ美味しそう。鹿児島らしく、しろくま風ホイップや、霧島黒豚を使ったメンチカツ、そしてお隣宮崎のチキン南蛮なんてものもありました。
こちらがメニュー表です。全部美味しそうで困る…。
ということで、購入してホテルに戻りました。ホテル朝ご飯をキャンセルして、コッペパンです。
袋の横側はこんな感じ。色使いが可愛いですね。
購入したものその1、霧島黒豚のメンチカツです。
メンチカツ、キャベツ、ソースの組み合わせが最高。コッペパンは柔らかめの現代風なアレンジでした。めっちゃ美味い。
お店の方に、「もう1つ買うとしたら」と相談したところ、リニューアル前からの名物がメロンパンです、と教えて頂き買ってきました。
昔ながらの素朴な食感と甘さ、これも美味しいなぁ。
清月堂さん、コッペパン専門店となってから大人気だそうで、早い時間の売り切れもあるそうです。昔ながらの味がどこまで残っているか分からなかったのですが、鹿児島らしさを活かした商品ラインナップもあって素敵でした。家の近くに欲しい系のパン屋さんだなぁ。
——–清月堂 基本情報———-
〇創業年 1913年創業 / 大正2年創業
〇営業時間
・8:00-16:30 (コッペパンパンが売り切れ次第)
※土曜日 定休日
〇住所
鹿児島県鹿児島市西千石町2番18号
(公式サイト)⇒コッペパン専門店 清月堂