20/04/07追記。仕入れていた天ぷら屋さんの廃業により、天ぷら入り中華そばの提供を終えたとのことです。残念…。とはいえ太田屋本店さんは素敵なお店なので、是非ご訪問を!
—以下は、天ぷら入り中華そばが提供されていたころの記事となります—
岐阜県庁所在地の岐阜市は、戦国時代は斎藤道三や織田信長が治める城下町として発展し、江戸時代は幕府直轄領の後に尾張藩領となり商工業の中心地として栄えました。織田信長が稲葉山城下の井ノ口を(中国の周王朝誕生時に鳳凰が舞い降りたとされる岐山と孔子生誕地の曲阜から)岐阜と改名したと伝わるなど地名由来には諸説があります。JR岐阜駅周辺の市街地にはオフィスや商業施設が建ち並び、柳ケ瀬(やながせ)は県最大の繁華街で、市南部は県庁始め行政や商業の拠点となっています。戦国時代から栄えてきた旧岐阜町に当たる市北部には金華山・岐阜城・長良川鵜飼い船乗り込み口などの観光名所があり古い家屋の街並みが残っています。この歴史ある市内には老舗の飲食店・和洋菓子店・食品店が何軒も残っています。
1923年創業、岐阜に密かに食べ続けられる天ぷら中華そばを提供する 太田屋本店
岐阜駅から徒歩15分ほどの場所にある 太田屋本店。1923年(大正12年)創業の、蕎麦を中心とした食堂といった感じのお店。このお店には岐阜で密かに食べ続けられる天ぷら入りのラーメン “天ぷら入り中華そば”を提供されているお店です。
こちらが店舗外観。蕎麦やうどんを提供するお店に見えます。
店舗内に入ると小上がりのスペースがあり、なんというかおばあちゃんの家に遊びに来たような気分。落ち着くなぁw。
メニューは壁に掲示されていました。右から蕎麦のメニュー、うどんメニューと来て、中華そばになるのですが、その横に赤字で「天ぷら入り」と書かれています。ありました、天ぷら入り中華そば。お値段480円とリーズナブル!
ということで天ぷら入り中華そばをオーダー。このメニュー、岐阜市の老舗店 何店舗かで提供されている、ご当地麺なんです。メンマ、チャーシュー、カマボコときて、天ぷらが入っています(具材は店舗によって異なります)。少しアップの写真がこちら。天ぷらは”かき揚げ”にも見えますが、海老天に巨大な衣が付いている、といった感じ。つまり、大量の天かすが入っているイメージでとらえて頂ければと。
ラーメンに天かすって「くどそうだな」、と食べる前は思っていましたが、妙に懐かしい味がしました。個人的には好きな方向にある食べ物ですw。
天ぷら入りラーメンは、岐阜以外にも北海道や宮城で提供されていたりと、日本各地に点在しているようですが、あんまりローカルな枠から飛び出てこないようで現地でしか食べられない気がします。が、お天ぷら入り中華そばを頼む人 = 県外の人が多い、ようで、県外の人ですか?と質問をされました。天ぷら入り中華そばを頼む人は結構限られているようです。美味しいのになぁ。
ちなみに太田屋本店さんは地元密着の店舗のようで、定食をサクッと食べて帰る、みたいなお客さんが結構いらっしゃっていました。美味しいし安いし落ち着けるし、近くにあったら助かるお店なんだろうなぁ。
——–太田屋本店 基本情報———-
〇創業年 1923年創業 / 大正12年創業
〇営業時間
ランチ:11:30〜14:30
ディナー:16:30〜20:00
※日曜 定休日
〇住所
岐阜県岐阜市真砂町9-2
(食べログ)⇒ 太田屋 本店 (おおたや) – 名鉄岐阜/そば [食べログ]
・てんぷらラーメン!懐かしいですねえ・・・。大昔に東京でもありました。それも渋谷に。今の渋谷マークシティができる前の京王井の頭線渋谷駅のビルの1階奥というかガード下というか、の場所に“陣馬そば”という立ち食いそばラーメンの店が在って、コロッケそばなども人気のようでしたが、何といってもユニークだったのは、天ぷら入りラーメンでした。ラーメンは(多分、化調たっぷりだったんでしょうが)昔の東京ラーメン風で中々のものでした。そういえばこの店には“日本一うまいラーメン”と書かれた看板が掲げられていたと微かに記憶しています。コンビニなど殆ど無かった昔に、渋谷の仕事で遅くなると、街では呑み屋と寿司屋と焼肉屋位しか開いていなくて、懐寂しい若造はこんな店で空腹を満たすしかなかったのでした。もっと遅い時間帯まで開いていたのは、今の文化村通り(←東急本店通り←栄通り)の立ち食い富士そば1号店位だったでしょうか。
・当時の井の頭線渋谷駅のガード下には、味噌汁付きの鳥飯なる炊き込み飯がある狭い立ち食いそば屋(嘗て、東京の街歩きの著書も多い某評論家氏もこの鳥飯がご贔屓だと何かに書いていました)があったり、道を隔てては、野菜を練りこんだ緑の麺を出す立ち食いラーメン屋などもありました。
・又、その頃の井の頭線渋谷駅ビル内やガード下は賑やかで、ハチ公広場側の1階には不二家があり、数個入りのプリンやドーナツなどが安くて、ほろ酔いサラリーマンお父さんの家庭土産の定番でした。ガード下には大阪の名店“大寅”の売店もあって私は鱧皮などを良く買いましたし、2階に上がる階段脇に棟方志功の作品を飾った洋食の芳松などもありました。ビル階上には京王電鉄関連会社が営む喫茶店やレストラン等があり、特に場所に似合わない立派な設えと腕ある板前による献立の居酒屋“わかさ”には、私は閉店するまで通い詰めたものでした。其処の酒は八王子の地酒である“桑乃都”でしたね。そんな光景も消えて、渋谷マークシティもそろそろ開業20年となります。