菓匠おき川の3色展開の銘菓 おき川 / 埼玉 桶川 1915年創業 (大正4年)

古くから存在する桶川の地名には、沖側(広々した田畑の側)説や起き川(川の水源)説がありますが不詳です。江戸時代は中山道の宿場町・桶川宿が江戸日本橋からの最初の宿泊地とされて発展し、街道沿いには蔵造建造物など面影が残っており、当時は近隣村々での麦・薩摩芋などの農作物の集散地でしたが、一帯で栽培されていた染料の藍(あい)は武州藍、紅色染料・食用油の原料となった紅花(べにばな)は桶川臙脂(おけがわえんじ)と称されて特産品となり、かつて紅花は最上地方(現・山形県)に次ぐ収穫量で、今も べに花ふるさと館・べに花摘み取り園の観光施設があります。農地も残る中で宅地化が進んでいる市内には老舗の飲食店・和菓子店・食品店なども残っています。

1915年創業、地元の名前を冠したお菓子を発売し続ける 菓匠おき川

桶川駅から徒歩3分ほどの場所にある、和菓子店 菓匠おき川。1915年(大正4年)、初代となる森 喜作氏によって現在本店のある桶川市に創業されました。桶川市は昔、「沖側(おきがわ)」や「興川 おきかわ」などと呼ばれいたそうで、その名称から現在の店主の方が店名を「おき川」とされたそうです。

こちらが店舗外観。写真からは見えないですが、縦に長いお店で入り口から入ると、かなり奥行きのある店舗です。

店舗は行ってすぐの場所には洋菓子が置いてありました。おき川さんは、和菓子から洋菓子まで、幅広く製造販売されています。

こちらが和菓子側のディスプレイ。店名でもある「おき川」を中心に飾られています。

おき川を少しアップで。全3色、3つの味があります。

3色全部食べたかったので3つ入り×2の6個を購入。紫が小倉、白が漉し餡(くるみ入り)、緑が宇治抹茶餡が入っています。 こちらが小倉と抹茶を取り出した図。おき川は、甘く焼かれたカステラのような生地の中に、餡が入ったお菓子です。これ凄く美味しい! 特に好みだったのが抹茶。甘いお菓子の奥に、少し苦みが隠れていて大人な味。地元桶川の人から、「良くお土産で使うんです」という言葉を信じて買ったのですが、信じる者は救われましたw。おき川さんは、地元に拘ったお菓子作りを続けていらっしゃり、名物の紅花であったり、むさしのの地名、そして姫街道(おき川さんがある中山道は、かつで婚礼等の通行に好んで使われていたため姫街道と呼ばれていたそう)の名を取ったお菓子があります。地元ならではの姿勢が、なんか嬉しくなりますね。

おき川さんは和菓子から洋菓子まで扱われており、どれを買おうか迷ってしまったのですが、結局は知人から勧められた「おき川」を購入しました。今回は自分用だけでなく、その後お仕事で伺う2社にもお土産で購入してお持ちしたのですが、後日「今までもらったお土産で一番美味しかった!」なんて言葉をもらい鼻が高くなりました(僕の功績ゼロですがw)。私の周りの人に大絶賛されたおき川、機会があれば是非食べてみてください。

—— おき川 基本情報———-
〇創業年 1915年創業 / 大正4年創業
〇営業時間
8:30~19:30
※1月1日 定休日
〇住所
埼玉県桶川市寿1-15-17
(公式サイト)⇒ Okikawa – Yahoo!ショッピング

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